疲れ解消法 ブログネタ:疲れ解消法 参加中

2日、娘の卒業研究の取材で帯広動物園へ日帰りで行った。そこから更にあちこち回ったので、実質、片道150km。往復300Km以上を亭主ひとり運転をした。
旭川市の旭山動物園、札幌市の円山動物園、そして今回の帯広動物園。行動展示の最先端の旭山と、それを後追いする円山、そして予算の関係で未だ昭和40年代の施設を保ったままの帯広。これをどうまとめるのかが見ものだと思ってる。そんな楽しいはずの旅の途中の出来事。

途中、休憩を何度も取りながらの行程。あるサービスエリアに駐車した。亭主はラインに従って止めみんなでシートベルトを外していた時『ガン!』車に音と振動を感じた。
「隣の車の運転席のドアにぶつけられたね」
亭主が言った。確かに隣に車がいるにもかかわらず思い切りドアを開ければぶつかるわな。傷具合は見てないけれど、まぁ怪我した訳じゃないしいいかと夫婦でアイコンタクトする。ところが……
ぶつけた親父(って私より年下で4歳くらいの子を連れ、車内には更に小さな娘と奥さんがいた)気まずそうな顔をしながらも、謝らないんだな。それどころか面倒そうにこっちを見てる。(他人には)温厚な亭主は何も言わず悔しそうな顔。しまいにゃそのままガン無視して笑いながら売店へ向かい始めた。おいおいおい!
私は慌てて後を追った。(娘は怒髪冠を衝く母を見て焦りながら私に着いて来た)その男の横に立ち私はそいつを見る。さすがに追いかけて来たのと、助手席に座っていたのが立ち上がったら靴を履いたら175センチを軽く超えた大女で自分を見下ろしていることも衝撃だったのだろう。おまけにたった一言『すいませんでした』が言えない男に対する怒り全てが目に凝縮され(いや、目が痛くて目つきが悪かっただけなんだが)て燃えるような出火寸前の目でにらむ女がそこにいる。
「ちょっと待ちなさい。あなた今、ウチの車にドアぶつけただろう?確かにドアに傷付いていたしあなたの車のドアと傷が合うか確かめてみるか?」
男はかなり驚いているが、決して謝ろうとはしなかった。
「こんな小さな子供を連れて、悪いことして謝りもしないで無視してって、この子はそんなアンタから何を学ぶっていうんだ?おかしいだろう?被害に遭った私が何でアンタににらまれたりおかしな目つきで見られないとならないんだ、えっ!?」
確かに男はビビッていた。何言えないくらいに。でも、それでも何も言わない(言えない)男に私は呆れてそれ以上、何言わず顎で『さっさと行け』としゃくった。
以前、ネットで騒ぎになった「しまむら女」や「居酒屋JOY」ではないので、それ以上、追及はしなかったがヤクザや色々な意味でマズイヤツの車だったら今頃……
一部始終を見ていた娘。
「お母さんさぁ、別に土下座させようとか金取るなんてとんでもないことは考えてないぞ。(当たり前だが)でもね、この車はアンタが中学入試突破して前の車があまりにも古くて、あれで学校へ行くのは可哀想だと思い切って買ったものなんだ。日々、新たな思い出を作っているのに、平気で傷つけて謝りもしない相手にお母さんは腹が立った。間違いでぶつけたなら仕方ないで済ませたけど、謝らなかった瞬間から仕方ないは通用しなくなったんだよ。あんたも何かあればまずは謝罪。わかった?」
娘は首をブンブンと大きく縦に何度も振り頷いた。もうヒトにらみをしてやろうと急いで車に戻ったら、その車は既にそこにはなかった。

「もしかしたら、大きな事故に遭う筈だったのかもよ。でも、この程度で厄払いしたのかも。あの男が厄の全てを持って行ってくれたと思って明るく行こう!」
割と切り替えは早い単細胞な私。ただ、娘はその家族とこれから行く観光地で遭遇しないことだけを祈っていたそうだ。

動物園に昔流行っていた「幸福駅」と「愛国駅」を今回、初めて私たちは行って見た。



桜も満開で素晴らしかった。





ただ、残念だったのは……
幸福駅には売店があって、「愛国から幸福行」の切符なども販売していたが、売っていた初老の夫婦がこれまた最高に険悪な仲だった。
「ちょっと、アンタ!その袋に勝手に触らないでって言ってるでしょ!何やらせてもダメなんだから、そっちに行ってな」
多数の来客前でそう叫ばれ、ご亭主は身の置き場もなく右往左往していた。そんな場所で幸福につながるものなどあるはずもなく、私はここでは何も買うことはなかった。

助手席に座ってるだけでもこんなに疲れるのだから運転手はたまらないだろうと思う。いや、助手席にいる時、私は絶対に眠らない。疲れても頑張って運転している者に悪いだろうと思うから、ラジオの電波も届かない日高山脈越えの最中、私はあれこれ喋り倒す。んな訳で、家に戻れば口から疲れた感じがする。でも、亭主は翌日(昨日)にはひとりで釣りに出たらしい。私は疲れ果て動けず殆ど寝て過ごした。一日眠って今日、やっと動けるまで回復しつつある。疲労回復はやはり寝るに尽きる。
でも、チワワ家奥さんとはいつも言っている。
「どんなに辛くても悲しくても疲れていても、目の前に一千万とか積まれてあげるって言われたら元気になっちゃうよね?」


あとでまた更新します。