生涯現役、憧れる? ブログネタ:生涯現役、憧れる? 参加中

私の既に死んでいて、どこかに埋葬されたらしい親父は90歳目前でも
「俺にはまだ、やりたいことがたくさんあるんだ!」
と、絶叫していた。わたしはそれを聞いて心底、ぞっとした。他人に堂々と言えることならともかく、親父のそれは前妻や子供らを泣かせ、私や母を泣かせて、なおかつその年齢でも女を侍らせようと画策していたからだった。世間様に堂々と言えることならばいいと思う。が……

いい先輩(年長者など)と言うのは、いい後輩(後継ぎ)を育成する(出来る)人だと私は思う。確かに自分で考え何かを生み出すことは大切であろうが、伝承もまた大切なこと。己の現役に拘り気付けば後継者も育てていなかったと言うほど悲しいことはないんじゃないのかな。
最近では高齢者による高速道路の逆走や事故。つい先日も新聞で高齢者の父親が運転免許を返納せずに「現役だ」と言い張り事故を心配する娘さんの相談を読んだ。「何かが出来る」イコール「現役」と延髄反射しか出来ないのならば、これはもう現役と私は呼びたくはない。

多少の無理無茶をしながらも何かを築き上がることが出来るのが若者であり現役。何も現役だから偉い訳じゃない。己の持つものを若い者に伝承出来るのが年長者が出来る特権。

生涯現役っていいことばかりでもないだろうし。以前「警察24時」とかで、生涯現役を掲げた空き巣やスリを見たしなぁ。理性が保たれているうちに、身の引き際を考えられる人が最高だと思う。

今日はあとでまた登場します。