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娘はいつも通りに学校で6時間授業。朝5時に起きて弁当作って送り出した。洗濯機も朝から働いている。3回くらいすることになるかな。
桜は満開だけど私、かなり濃いサングラス着用して遮光してるから桜もグレーみたいな色でしか見えないんだな。しかし……
今年は本当に桜開花が早い。普段は連休後なのに。連休中、入院していた時があって、吹雪になった時があったんだよね。みんなでワイワイ言いながら見ていた記憶があったりする。
入院も長いと本当に様々なことがあった。例えば……

深夜、部屋の前に会ったナースステーションの電話がけたたましくなる。通院していた人が体調を崩して救急車搬送されるってことで、ふたりの看護師は慌ただしく動く。眠れないからカーテンの隙間から覗きながら部屋の住人とあれこれ憶測で話が盛り上がる。
やがてエレベーターで救急隊がストレッチャーで患者を連れて来た。患者は中年男性で微動だにしない。
「相当、悪そうだね。大丈夫かな?」
いや、大丈夫じゃないから深夜に救急車で来たんだろって誰かが突っ込む。
ところがナースステーション前で救急隊と看護師が揉めだした。
「女性って言ったじゃないですか!」
「いえ、こちらは確かに男性と伝えました」
どうやら病院側は女性患者と聞いて女性の四人部屋を空けたが男性では空きはないと言う。喧嘩腰で話すその下のストレッチャーで中年男性は苦しそうに呻く。と、その時だった。「ガシャーン!!」覗き見していた私は息を呑んだ。何とストレッチャーが突然、頭側からガクッと畳まるようになって男性は頭から落下したのだ。「う゛っ」男性はそう言ったきり静かになった。それはまるで河合奈保子の「私のためにぃ~争わないでぇ~もうこれ以上ぉ~」と身体を張って伝えているかのようだった。救急隊と看護師は争いをやめ、深夜に他の患者に急な部屋の移動をさせたりして、あんなに揉めていたのにあっけなく部屋に収まった。文句を言っていた救急隊も引継ぎを済ませると、本当に気まずそうにそそくさと出て行ってしまった。

翌朝、朝日のあたる入院患者専用ロビーで私は昨夜の出来事を身振り手振りで他の患者に説明した。
「病院に来てあれじゃたまんねーよな、ホント。ここまで来てとどめさしてどうすんだって」
廊下に背を向け話す私に突っ込むはずの患者たちが無口になる。嫌な予感を感じつつ振り返ると、首にむち打ちの固定するのをはめた血色の悪いおじさんが無表情で立っていた。
「私がその落とされた山田(仮名)です……」

急激に血圧が上がり動かなくなって、家族が救急車を呼んでの搬送だったそうだが、血圧の方はすぐに薬剤投与で収まったものの、山田さんはその後、頸椎のむち打ちで整形でのしばしの入院となった。自分がストレッチャーで寝かされているのは理解していたそうだ。しかし、まさか頭から無防備な状態で落とされるなんて想像もしてなかったと苦笑していた。俳優の高橋昌也に似ていて、一部上場企業の少し偉い人と言うことで、絶えず面会客が来て貰ったお菓子や果物をみんなに分けてくれて、山田さんはフロアの人気者だった。売店で何度も奢ってもらった。今も元気でいてくれればと思う。

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