最近、ドキドキしたこと ブログネタ:最近、ドキドキしたこと 参加中

去年某日。東京ビックサイトに初めて行った。感動しながら好きなSP本を買い漁った。それから私の中でネットで作品公開だけではなく、本として残したいと言う気持ちが日々強くなっていった。でも私には何のノウハウもなかった。そんな時……地元で同人誌即売会が行われることを知った。私は思い切ってひとりで出かけた。

東京よりはこじんまりはしていたが、売り子さんたちは生き生きしている。自分たちが作った本を嬉しそうに売っていた。でも、私の好きなジャンルは皆無。このまま帰るのも残念なので私は(エロ中心に)本を物色し始めた。
皆さん、愛想が良くて自分の好みではないからと立ち去るのが申し訳ないくらいだった。そんな中で私は手頃な腐れ本を6冊買った。娘には見せられないし、こりゃ深夜トイレででも読むしかないなとほくそ笑んでいた私とある机の温厚そうなふたりの目が合った。
「いかがですか?」
正直、地味ものだった。学校で配布しても問題がないくらいの地味なものだった。でも、売っている人の目は生き生きしていた。
「あ゛ぁぁぁっ、買います、出ている二冊とも!」
あの時、エロのない売り場に立ち入ったのも不思議だったけれど、何の毒も色もない品行方正な本を何で二冊も手にして買ったのか、実は今も謎のまま。とにかく私は彼・彼女らが出していた本を全て買った。印籠を出した後の黄門様ぐらい私は頭を下げられ感謝をされた。

さて、帰宅して娘の前で読んでも毒にならない本を出して私は読み始めた。が……
本の中のある作品(マンガ)で私の手は止まった。
「ん、ん???何だ、この既視感は???」
同人誌なんて縁のない私に何だか「初めまして」ではなく「どこで読んだ?」と言う思いが湧き立って来る。そして、あることを思い出して私は年賀状を引っ張り出し一枚一枚を見始めた。そして、見つけた。
その本(マンガ)を描いていたのは娘の学校の先生だった。年賀状に描かれたイラストと、本に描かれたものは全く同じだったのだ。

えっ、えっ?あそこにもしかしたら娘の学校の先生がいたのか!?ホ○本探して彷徨っている姿を見られたぁ!?

結局、今も先生と遭遇していたのかは謎のまま。まさか聞くわけにもいかず。その後、私は札幌での大きなイベントに本を作って参加したが、何時・何処から先生が現れるのかと思うと気が気ではなく終了を待たずしてかなり早く切り上げ帰宅してしまった。

ちなみに先生の本は「やまなし(本人的には山だらけという認識らしい)・おちなし(本人的にはあるらしい)・意味なし(本人には意味深いらしい)」の実に、刑務所で例えたら模範囚的な品行方正なものであった。