どうもワンピ見るたびに現代の海賊(海を拠点とする犯罪組織)をイメージしていたが、日本海賊の歴史を知り見方が変わった。


日本の海賊は主に瀬戸内海にいた。


 ①藤原純友以前

普段は漁師などをしていたが、貧しくなりやむなく海賊行為に走るケース。小規模勢力ばかりで、海賊行為「専業」は少なかった。


 ②藤原純友による組織化

小規模の海賊を次々と支配下に加え、勢力拡大。沿岸に住む住民が生活のために集まってきたようだ。瀬戸内海全域を支配下に置き、京へ攻め上る気配がぁ!

しかし、平安時代にはあり得ないスケールの勢力範囲で、朝廷は各個撃破(または食料や領地を与えて懐柔)弱体化された純友は御用となった。


 ③源平合戦

平家は海戦に強く、海賊討伐でも名を上げた。純友のように海賊(水軍)を支配下に置いた。平重盛・清盛亡き後の平家は木曽義仲に都を追われ(義仲はこの後源氏に討たれる)、瀬戸内海を拠点にする。源氏有利になるにつれ、海賊勢力が平家から源氏に鞍替え、壇ノ浦へ…


 ④秀吉の海賊対策

太閤検地や刀狩と並行し、船を登録制に!モグリの船は取り締まりをくらい、カタギになるか解散か袖の下かの三択。大幅に弱体化した。


日本の海賊は海の独立勢力だった(小悪党もたくさんいただろうけど)。そこにロマンを感じるのが島国日本人なのかもしれない。