今表面化したジャニーズ問題に対して、各方面から様々な論評や対応が始まっているようです。しかしその対応は一様ではない模様。


もちろん、これまでのジャニーズとの距離感が違うのでそれを反映しているのでしょう。


ただボクが見てきた、いろんな評論家さんの意見の中で、一つみなさんが見落としているキーワードがあると思います。それは


マインドコントロール


という言葉です。


これは宗教教祖のマインドコントロールと似ていると思います。わかりやすい事例として、オウム真理教に思い致してみてください。


高学歴で優秀な信者たちが、大量殺人に加担しました。


今のジャニーズ問題の論点の中に、


・メンバーも利益を享受してるんだから、プラマイとんとんでしょ的意見や、

・そんなにイヤだったんなら、もっと早くに訴えればよかったじゃないか、


みたいな意見も散見されますが、これはボク的には、マインドコントロールされてたので、なかなか言い出せなかった、というのが真相なのではないかと思う。


ジャニーズのメンバーも、若い頃からジャニーズという組織に所属し、多くのメンバーと共に活動していると、みんながやっていることに考え方ややり方を合わせていかないと、自分が組織に居られなくなる。


組織とは、全ての組織で、組織の理論が優先されます。毎日のようにマスコミに登場する組織の不祥事とは、この組織の理論と法令とが著しく乖離した時に、多くは内部通報により表面化します。


しかしもし内部通報がなければ、ほとんどの不祥事は表面化することはありません。これだけ日本中で不祥事が表面化し、バッシングされ、再発防止が議論されているにも関わらず、あとからあとから様々な組織の不祥事が表面化しています。


ジャニーズも例外ではなく、長年にわたって組織の理論が優先され、若い人たちの価値判断や行動を精神的に縛ってきたのだと思う。


もしボクが同じ立場だったら、自分から言い出すことはできなかったと思う。もし自分から言い出したことで、ジャニーズ事務所全体がダメになってしまったら、ジャニーズで芸能活動をしたいと思っていた人全員の夢を潰してしまうことになる。そう思えば、ジャニー氏の行動が不適切だと思っていたとしても、自分から告発することはできないと思う。


メンバー達にはそういう弱みがあることを知った上で、暴行を繰り返していたジャニー氏の罪の深さは計り知れない。


中には、ジャニー氏が亡くなった後でこの問題が提起されたことに対して、死者に鞭打つ行為、という論評もあるが、彼が死んだからこそ、パワーバランスが崩れ、告発が可能になった、という見方は正解だと思う。もし彼がまだ生きていたら、この問題は、まだまだ闇の中だったと思う。


それは、この問題はすでに何十年も前から指摘されていたにも関わらず、全てのマスコミによって無視されてきた。日本の多くの人が、知らん顔してきたのだ。カネのために。


カネ儲け自体を批判しているのではない。誰かを犠牲にしてカネ儲けすることを批判しているのだ。多くの少年達を犠牲にしてカネ儲けしてきた多くの大人たちは恥を知るべきだ。全員で被害者に謝罪と補償をすべきだ。


しかしこの問題が長年にわたって表面化してこなかった理由は、ひょっとしたらもっとおぞましい理由かもしれない。まさか、、、とは思うが、、、


そんなことはどこでもやってることなんだよ。減るもんじゃなし。いちいちカッコつけるなよ。迷惑なんだよ。必要悪なんだよ。分かれよ。お前も同罪だろ。


みたいな、何か、、、が、日本社会の中に蔓延っているのではないか、、、思いたくはないが、、、


今のタイミングで、日本全体で同様な問題がないのか、ぜひ調査検証していただきたい。


(ひろし)