こんにちは
日々の暮らしに彩りを
リーフです
前回は門松は神の依代として
使われたという事を書きましたが
ここ地元山梨の門松は
竹の部分の切り口が真っ直ぐに切られた
「寸胴(ずんどう)」型
竹の長さは7:5:3の黄金比で割れない数字
こちらが古典の型になります。
竹の部分が斜めに切られている門松は
戦国時代からで
徳川家康が斜めに切った事がきっかけで、
武家社会で広がっていきました。
事の発端は
武田信玄と徳川家康が
戦いの最中に迎えた正月に
武田側が
「まつかれて(松枯れて)
たけたぐひなき(竹類いなき)あしたかな」と歌を送りました。
訳
↓
=徳川家はもうすぐ滅び、
武田家の天下が明日にも来るでしょう=という意味です。
*「松」は徳川家康の旧姓・松平の『松』
「竹」は武田家の武→竹を表しています。
徳川家康のをはじめ家来たちは
心穏やかではありませんよね
家臣の一人である
頓智のある酒井忠次という人が
濁点の付け方を変えて
返事の句を完成させました。
「まつかれで(松は枯れず)
たけだくびなき(武田首無き)
あしたかな」
訳すと
徳川家は枯れずに栄え続け、
武田信玄の首は
明日にもなくなり滅びてしまうでしょう
そして
戦勝祈願し、
門松の竹の先(信玄)を
斜めに切り落とさせました
これは門松の竹を
武田信玄の首と見立て
切り落とし
周りを、松=徳川家で
包囲した形にこじつけます。
その酒井忠次の機転に満足し
竹を斜めにカット(そぎ)する形が
始まりました。
そして縁起物として
武家社会に広まったとされています。
①では神聖な意識の依代として始まった
門松も
時代や背景によって
影響力のある人の見解で
方向性が変わってしまてしまいますね。
同じ門松でも
その方の意識によって
意味合いが変わってしまいます。
皆様はどちら(①or②)の
意識を選んで玄関に飾りますか。
こちらに文献なども詳しく書かれていたので
添付いたしますね。