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ヘ(゚∀゚ヘ) PRIDE.

おヌコ様お世話ブログ

どうもこんにちは。ライさんです。
タイトルは、某所から拝借したわけではありませんw

さて、アビ太郎が旅立ってから2/3か月たちますが、7月6日にお送りしました。
やはりアビ太郎は体がしっかりできていたようで、同年代のおヌコ様と比較してもお骨はきれいに残っていました。
その後、お店でご挨拶と、アビ太郎の元気な時の動画をアビ太郎担当の方にお見せし、在りし日のアビ太郎を偲ぶ一日でありました。

その翌週、アビ太郎のかかりつけ医にもお礼を兼ねてご挨拶。
最初はサービス満点だったものの、注射連発で顔を見るとアビ太郎のご機嫌が斜めになる先生と、頭を撫でられると大喜びの奥さんと、アビ太郎に虫下し飲ませてから、今に至るまでの思い出話であります。
話を聞いても、アビ太郎の体はしっかりできていたんだなぁと思うだけに、FIP発症は誠に残念といったお話でありました。

お骨は我が家のアビ太郎が好きだった場所に鎮座しておりまして、毎日嫁とぼくの近くにいます。
ただ、やはり元気でやんちゃなおヌコ様がいないとなんか物足りないもので、やはりアビシニアンをまたお迎えしたいですなぁと嫁と会話している毎日であります。


ま、臨月状態なので早くても来月末以降のお迎えでしょうけどw

どうもこんにちは。ライさんです。

アビ太郎が虹の橋に向かってから本日で5日が経過しようとしておりますが、病院と育ったお店からお花を頂戴しました。

これもアビ太郎の人徳のなせる業であります。先生やお店の人からもよくかわいがられていましたが、大変ありがたいものであります。

ちなみに、明日最後のお別れですが(現在は低温保存中)、ちゃんと送り出してやろうと思うわけであります。



さて、FIPのお話で、アビ太郎の場合の経過は先日書きました。

今にして思えば、FIPドライらしき神経症状は一気に出たなぁと思いますが、今回は治療について。

まず、全体を通していえることですが、本気にやるならそれなりの出費はかかります。しかし、治る見込みは大変ひくいものであることから見返りは期待できません。期待できるのは、元気に生活できる時間を少しでも延ばすことであります。

発症してしまったにゃんこは、その時の状態や年齢、体の強さ等に左右されますが、1週間すら持たないものがほとんどのようです。そういう意味では、アビ太郎はかなり頑張ったほうと言うこともできるでしょう。

(結果的に治ったもしくは寛解したように見える事例もありますが、きわめてレアケースで、かつFIPの確定診断を下していないものもあることから、FIPではなかった可能性もあるため、奇跡レベルの確率になるかと。GODを1日30回揃えられるレベルじゃないですかね)



アビ太郎の場合は、発症後、貧血と黄疸の所見が見られ、白血球の数値もアップ。抗体価の数字を待たず静脈点滴とインターフェロン、抗生物質等(あとは呼吸系)の目一杯投与を半日入院で開始し、これが1週間続きました。

なお、この間に抗体価の数字がグレー以上に振れていたので、FIPと仮診断。

先生曰く、「寝てなさい」って言うのに、入院中のアビ太郎は先生が近づくと立ち上がってしっぽ立てながら「かまってください」と言ってたようです。



その後、状態が持ち直してきたので半日入院は終了。毎日の通院に切り替わりました。これがGW前後。この段階で、アビ太郎の食欲が一気に盛り返し、3キロサイズのおヌコ様の標準量の3倍は食べるようになりました。うんこもモリモリであります。

静脈点滴から皮下点滴になり、注射による投与となったことから、大暴れするのかなと思っていましたが、



皮下点滴時に不満そうな顔→皮下点滴終了後、次の注射を打つ前に暴れる→文句言いながら次の注射を刺される



にゃんこなのに物わかりが大変よろしいようで。



なお、その後の経過もいい状態を維持できたため、毎日の通院から中1日の通院に切り替え。インターフェロンとステロイドの投与量は減っています。それでも状態は大きく変わることもなく、食欲も安定。

黄疸も引いてきたんですが、貧血傾向は変わらず。このため、造血ホルモンを追加。

中1日で注射ですが、インターフェロンと造血ホルモンを交互に投与することに。

で、この造血ホルモンも効いたようで、赤血球がアップ。白血球も落ち着きを見せ、先生もビックリするくらいに状態が良化。しかし、腎臓の数字が好転しませんでした。



なお、見た目の状態的には変化がなかったので、中2日にチャレンジしましたが、


ここがピークで、これ以降は徐々にドライの症状が出始めたのかもしれません。



と、いうのは、アビ太郎の場合、当初から胸水や腹水はなし。なんか変なもんは肝臓にありましたが、その後消失レベルに。ただ、貧血は改善したので、腎臓がやられてしまったのかなぁと。



その後は、後ろ足に神経症状が出始め、なんとか注射で維持するのが精いっぱいでありました。ごはんも水も満足にとれず、ぼくや嫁からもらうペーストのおやつでしのぎ、約2週間近くの介護の末、旅立っていきましたが、



「これはもうだめかもわからんね」



って状態から1週間も頑張ってくれたのは、アビ太郎の気持ちが大変強かったからかなと。

先生は、この病気からの発症のしかたや症状の出方はレアケースだけど、ここまで頑張る子はそうそういないと。できること全部やって、全て結果が出ましたし、普通は投薬しても反応がなくて、そのまま逝ってしまうにゃんこがほとんどであることを考えると、アビ太郎は大変よく戦ってくれたのだろうと感じます。



今振り返ると、医療なんで経済的にもそれなりにしますが、その分、元気な時間を買えたんだと。そんな感じがいたしますな。





どうもこんにちは。ライさんです。

ヘ(゚∀゚ヘ) PRIDE.

まるでホンマに寝ているような感じでした。なでたら冷たいんですが、毛づやがいいのでぼくはそれでもいいです。

さて、本来であればルナ子姉さんのことからお話すべきですが、記憶が美化されないうちにまずはアビ太郎のところからお話します。

【経過】
当ブログでもちらほら登場したアビ太郎君。お迎えしたのは昨年の7月で、お迎えしてすぐに我が家に慣れ、モリモリごはんを食べて、モリモリうんこをしてくれて、すくすくと成長してくれました。体も大きくなり、体重もみるみる増えてむっちりとしたアクティブにゃんこであります。

3月に全身麻酔でωをとりまして、この時点の体重が3.45kg。
その後、やや食欲が落ちました。さらに4月には溶血尿。これが曲者で、出たり出なかったりで、先生に診てもらったものの、原因がすぐに究明できないものの、ステロイド系の薬を処方してもらって飲んでたらおさまりました。
今にして思えば、これが発症の初期段階だったのかもしれません。

よかったよかったと安心したのもつかの間、今度は呼吸が荒れる事件が発生。
ルナ子の二の舞にはしたくない一心から、夜間救急へ。しかし、異物もなく酸欠ではないこと、肉芽腫っぽいものがありそうなものの、断定できるレベルの状態ではないことから、原因が特定できませんでした。このため、応急処置にとどめ、翌日かかりつけ医に。
この日から静脈点滴が始まり、血液検査の結果等から病気を絞ることに。
GW直前に血液検査の結果が出て、抗体価が中位域、その他の検査結果所見(黄疸、貧血、白血球値他)から多疾患の可能性が排除できたことから、FIP濃厚とのこと。
腹水胸水はみられないため、ドライタイプではないかとの診断でありました。

この日からFIPへの治療がはじまりました。
治療開始の段階でまず状態を安定させるために、静脈点滴を半日入院で開始。
また、ステロイドとインターフェロンを目いっぱい投与。これがGW明けまで続きました。効果はてきめんで、一気に回復。アビ太郎も落ちた体重を戻すためもりもり食べてくれるようになりました。平均するとカリカリとウエットを同体重の標準値の2倍以上であります。

GWが明け、インターフェロンとステロイドの投与量を少しずつ減らしてもいい状態をキープ。先生も中1日でよいのではないかとお墨付きをもらい、中1日で通院することに。
先生もかなり驚いていました。この段階で静脈点滴から皮下点滴にスイッチ。

皮下点滴になると羽針でぶっといやつ2本を打つわけですが、我慢するアビ太郎。
その後ステロイドやインターフェロンなどの細い注射を4~5本ですが、普通のおヌコ様は大暴れするものの、アビ太郎は1回のみ。
これ以降注射もよく我慢するようになり、しまいには怒らないようになりました。
嫁がつきっきりで励ましたのと、時期によってはアビ太郎が好きな先生の奥さんが励ましたおかげではないかと。

その後、発症後2回目の血液検査。黄疸は改善したものの貧血傾向、白血球量が横ばいなので、造血ホルモンを追加。これがまた効いてくれまして、貧血が改善。
なお、造血ホルモン投与の関係でインターフェロンとステロイドの投与間隔が中3日になっています。

最後に残ったのは腎機能低下でありましたが、これはネフガードとレンジアレンで対応。見た目の状態がよかったこと、嫁が出産直前に差し掛かることもあり、中2日に変更し、かつステロイド+インターフェロン、造血ホルモンの投与を継続。

先生も6月の段階で少しずつなんとか嫁の出産までまにあってくれればといった気遣いもあったようです。しかしながら、アビ太郎的にはこれがピークでした。
6月下旬に後ろ足の機能が低下。今にして思えば想像以上に腎機能が低下したか、神経症状が出たかどちらかと思います。ただ、痛みはないようで、アビ太郎も苦しいというよりも、「なんでや!」っていう不快感と気持ち悪さがあったんだろうと思います。
その後はFIPの病魔が一気に猛威を振るい、間隔を短縮して点滴と注射を継続。しかし、下降の波をゆるやかにするのが精いっぱいでした。ただ、アビ太郎が暗くて狭いところに行こうとしたり、食欲が一気に落ちたり、失禁したりするのは見ていてつらいものもあったのと、この日が限界かと思っていたら、なんだかんだでそれから3日間、ギリギリの状態まで頑張ってくれましたが、最後は通院中のタクシーで痙攣した後、召されていきました。

タクシーは引き返すことなく、病院へ。
先生のねぎらいの言葉とともに、アビ太郎の体をきれいにしていただけました。
きれいになった体を見返すと、思ったよりガリガリになっておらず、毛づやも良好(前日よりは悪いけど)、表情も穏やかなものでした。

どうもこんにちは。ライさんです。
どうも、こんな過疎ブログにFIPで検索してきた方がいらっしゃるようなので、ほとんど私見ですが、他のブログのように一度読むと気の毒になって夜も眠れないことにはならん程度に、そして、ライさん家に新たにNNNかお店出身者の会からお受けする際のため個人的に感じたものを書いておきます。
総論とルナ子姉さんの場合、アビ太郎の場合

2011年3月にシェルター経由で受け入れた(という名のNNNからの派遣契約)ルナ子姉さん、2012年7月にお店でハイテンションでビターンビターンと大歓迎(他の子もですが)してくれて、これはテンションの低いうち向けだと判断してお迎え(という名のお店出身者の会からの派遣契約)したアビ太郎君。

ともに、FIPで長く生きることはできませんでした。
ルナ子姉さんはFIP(ウエット)、アビ太郎はFIP(ドライ。しかしレアケースらしい)で、同じ病気でもだいぶん違いました。

まず、ルナ子姉さんの場合。
発症したのはなんと2歳になってから。一般には、FIPは子猫と高齢猫がなりやすいと言われており、まさかの2歳で発症。ぼくたちが気付いた時には遅く、ルナ子姉さんの時に初めてFIPを知りました。

そして、アビ太郎の場合。
発症したのは1歳1か月目の模様。最初に呼吸系の疾患が疑われ、重篤状態までなったものの、一命をとりとめました。その後、かかりつけの先生にスイッチし、その後の血液検査で消去法からFIP(ドライ)と推定。この日から闘病が始まりましたが、当初は先生も「1~2週持てば御の字」と予想していたものの(ぼくらには言わなかったけど)、治療の甲斐あって今日まで頑張ってくれました。
あと、できる限り、Webでの情報は前向きなものしか取りませんでした(この理由は別途)。

詳しくはそれぞれのケースで書きます。
でも、医学的にどうこうじゃなくて、アビ太郎の様子や人間のマインドの変化が主になると思いますけどね。

【FIP】
 おヌコ様を迎える際は、腎臓が弱くなりやすい、たまねぎやカカオはダメ。人間と比べてストレス耐性が弱い。猫エイズと猫白血病がすごく怖い病気ってことを一般常識で知っているかと思います。
特に猫エイズや猫白血病はあまりにもインパクトが強いのと、人間でも存在する病気であることから、想像しやすい分脅威として感じやすいものかもしれませんが、FIPは、「腹膜炎?ゲーリーさんが来日して、そのうち治るんでそ?」みたいな感じでやはり馴染みがないのかもしれません。あと、犬猫って、調子悪いって言ってくれなくて、調子よさそうにふるまってるんですよね。

で、FIPはFIPっていうウイルスがいるって思われてる人もいるようですが、コロナウイルスが体内で変異したものなので、ヌコ様毎に違うウイルスなわけですよ。カスタム仕様ってわけですわ。しかも、特有の症状がなく、他の症状との兼ね合いと、生活状況等から消去法で判断するしかないわけです。ただ、腹水がたまるケースであれば、腹水見ればある程度わかるようですけどね。いずれにしても確定診断を出しづらいものです。

ま、他にもいろいろあるんですが、他のブログでもあるように、特定することが難しいため、先手を打ちにくいのと、症状が出てからの対処は事実上の後手であったりするので、発症後の経過がスピーディーで強烈なFIPでは、取り返しのつかないことになりやすいんじゃないかと。

【個体差】

んなもんわかりませんw
ま、冗談はさておき、発症のメカニズムや誘導するファクターがわかりづらいのは本当のようです。ウチの場合は、二人続けての発症ですが、少なくとも、ルナ子姉さんとアビ太郎の間に伝染はないだろうとの結論でした。また、住居固有の問題かとも思いましたが、アビ太郎がすくすく成長したことを考えるとそういうわけでもなさそうです。

あと、治る病気ならこういうところしっかり見極めりゃいいんですが、コロナウイルス自体が多くの猫にいて、何が変異のトリガーなのかがよくわからん以上考えても仕方ないですがな。だって、「これやったらFIPになる/ならない」って言いきれないんですぜ。
ただ、コロナウイルスが突然変異するのは少数らしいというのは本当のようで、だからこそ、FIPって言われました系のブログやY!知恵袋の記事が年に何回か出るわけです。ただ、純血種が多いとか、雑種は少ないとか、外飼いは少ないとか言われてますけど、統計的に有意ではないのと、そもそも確定診断がすぐにできない病気でそんなんできるんかいなと言うところでもあります。
だって、純血種で外飼いで野良出身なんてそうそういないし、母集団も違うし、そもそも野良は人に飼われてないから発症しないってわけでもないでしょうからw

ただ、我が家は背景も血統も対極的なおヌコ様と生活してきましたが、それぞれ発症しました。別にうちでいじめてたわけでも、ストレスかけるようないたずらや、まずいごはんをあげてたわけじゃないです。そもそも、おヌコ様にとってFIPを発症させうるストレスは突き詰めて言うとなんなんだと。

なので、(1)変異のメカニズムが解明され、(2)ワクチンができる。これらが揃うくらいにならんと何とも言えないですし、実際に治療されているおヌコ様にとっては「それじゃぁ、なんなんだ」ってことだと思います。


【治療について】
残念ながら、限りなく100%に近い勝率で負ける戦いになります。
一部では長期にわたって症状を抑え込むことに成功した例もありますが、狙ってできるわけでもなさそうで、戦い方としては、試合終了を長引かせるやり方(支持療法)が主のようです。
ただ、ウエットとドライともにではありますが、
・ 治療を始めた時期
・ 治療への反応
・ 治療によるストレスの許容度
・ それまでに獲得した体の頑丈さ
とかいろいろで反応が違うようです。
アビ太郎は1歳を経過して発症したことから、子猫よりもそれなりに体ができていたうえ、器官が頑丈だったこと、インターフェロンとステロイド、造血ホルモンへの反応がすこぶる良かったこと、もともと人なれしていて、病院への抵抗がほとんどなく、治療に協力的だったことが幸いして、約3か月頑張ってくれました。

しかし、FIPがカスタムメイドであることからも、一般的に行われるインターフェロンとステロイドの投与への反応が悪かったり、投与の時期が遅れたり、体がそんなに頑丈じゃなかったりするとやはり厳しいと思います(ルナ子姉さんは、野良出身で子供の頃は満足いく栄養を取れていなかったため、結構小柄のまま)。

あと、FIPが漢方で治ったとか言ってる人や業者さん(ステマ含む)もいますが、これをあてにするなら、いい先生探したほうがいいです。

ルナ子姉さんのときは終末期だったので何とも言えませんが、アビ太郎の場合はアビ太郎と先生(や他のスタッフ)との関係もよく、先生も治療に対して前向き(難治性の病気であっても、ぬこ様に生きる気持ちが残っている限り、一緒に戦う)な姿勢であったこと、おヌコ様好きであったこと、人間に対しても配慮してくれたこと等々もあり、良好なチームで立ち向かえたから、ここまで頑張れたのではないかと思います。また、安易にFIPと決めつけず、丁寧にやってくれたのもありますし(まぁ、職業柄言葉選んじゃうのは飼い主側の問題もあるので仕方ないものでもありますが)。

ただ、お金はかかりますよ。マジで。
残された時間を引き延ばすだけでなく、その引き延ばした時間を元気な状態で過ごし、最期を看取るための費用と考えればぼくは高くはなかったと思いますが、これは財布と相談です。
1週間で看病の末逝ってしまった場合のほうが結果的に(金銭的には)安くつくかもしれませんが、その後に残る悲しみや、「あのときあれしとけばよかった」とか「ケチらなきゃよかった」と思うくらいなら、最初から突っ込んどいたほうが悔いはなくなりますよ。この病気は原因もよくわからず、症状が先に出てきて、さらに先生から詳しい説明を受けて初めて知るような場合であれば、自分を責めてしまう人が多いと思います。
それでも一緒に戦うか。戦ってくれる先生か、おヌコ様に戦う気はあるか。これらを総合的に考えて結論を出すのが、今のFIPの状況では健全ではないかと思います。

えぇ、ジョイナスに「黙れ素人が!」と言われるかもしれませんけど。