[Open] FIPについて(アビ太郎の場合。経過編) | ヘ(゚∀゚ヘ) PRIDE.

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おヌコ様お世話ブログ

どうもこんにちは。ライさんです。

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まるでホンマに寝ているような感じでした。なでたら冷たいんですが、毛づやがいいのでぼくはそれでもいいです。

さて、本来であればルナ子姉さんのことからお話すべきですが、記憶が美化されないうちにまずはアビ太郎のところからお話します。

【経過】
当ブログでもちらほら登場したアビ太郎君。お迎えしたのは昨年の7月で、お迎えしてすぐに我が家に慣れ、モリモリごはんを食べて、モリモリうんこをしてくれて、すくすくと成長してくれました。体も大きくなり、体重もみるみる増えてむっちりとしたアクティブにゃんこであります。

3月に全身麻酔でωをとりまして、この時点の体重が3.45kg。
その後、やや食欲が落ちました。さらに4月には溶血尿。これが曲者で、出たり出なかったりで、先生に診てもらったものの、原因がすぐに究明できないものの、ステロイド系の薬を処方してもらって飲んでたらおさまりました。
今にして思えば、これが発症の初期段階だったのかもしれません。

よかったよかったと安心したのもつかの間、今度は呼吸が荒れる事件が発生。
ルナ子の二の舞にはしたくない一心から、夜間救急へ。しかし、異物もなく酸欠ではないこと、肉芽腫っぽいものがありそうなものの、断定できるレベルの状態ではないことから、原因が特定できませんでした。このため、応急処置にとどめ、翌日かかりつけ医に。
この日から静脈点滴が始まり、血液検査の結果等から病気を絞ることに。
GW直前に血液検査の結果が出て、抗体価が中位域、その他の検査結果所見(黄疸、貧血、白血球値他)から多疾患の可能性が排除できたことから、FIP濃厚とのこと。
腹水胸水はみられないため、ドライタイプではないかとの診断でありました。

この日からFIPへの治療がはじまりました。
治療開始の段階でまず状態を安定させるために、静脈点滴を半日入院で開始。
また、ステロイドとインターフェロンを目いっぱい投与。これがGW明けまで続きました。効果はてきめんで、一気に回復。アビ太郎も落ちた体重を戻すためもりもり食べてくれるようになりました。平均するとカリカリとウエットを同体重の標準値の2倍以上であります。

GWが明け、インターフェロンとステロイドの投与量を少しずつ減らしてもいい状態をキープ。先生も中1日でよいのではないかとお墨付きをもらい、中1日で通院することに。
先生もかなり驚いていました。この段階で静脈点滴から皮下点滴にスイッチ。

皮下点滴になると羽針でぶっといやつ2本を打つわけですが、我慢するアビ太郎。
その後ステロイドやインターフェロンなどの細い注射を4~5本ですが、普通のおヌコ様は大暴れするものの、アビ太郎は1回のみ。
これ以降注射もよく我慢するようになり、しまいには怒らないようになりました。
嫁がつきっきりで励ましたのと、時期によってはアビ太郎が好きな先生の奥さんが励ましたおかげではないかと。

その後、発症後2回目の血液検査。黄疸は改善したものの貧血傾向、白血球量が横ばいなので、造血ホルモンを追加。これがまた効いてくれまして、貧血が改善。
なお、造血ホルモン投与の関係でインターフェロンとステロイドの投与間隔が中3日になっています。

最後に残ったのは腎機能低下でありましたが、これはネフガードとレンジアレンで対応。見た目の状態がよかったこと、嫁が出産直前に差し掛かることもあり、中2日に変更し、かつステロイド+インターフェロン、造血ホルモンの投与を継続。

先生も6月の段階で少しずつなんとか嫁の出産までまにあってくれればといった気遣いもあったようです。しかしながら、アビ太郎的にはこれがピークでした。
6月下旬に後ろ足の機能が低下。今にして思えば想像以上に腎機能が低下したか、神経症状が出たかどちらかと思います。ただ、痛みはないようで、アビ太郎も苦しいというよりも、「なんでや!」っていう不快感と気持ち悪さがあったんだろうと思います。
その後はFIPの病魔が一気に猛威を振るい、間隔を短縮して点滴と注射を継続。しかし、下降の波をゆるやかにするのが精いっぱいでした。ただ、アビ太郎が暗くて狭いところに行こうとしたり、食欲が一気に落ちたり、失禁したりするのは見ていてつらいものもあったのと、この日が限界かと思っていたら、なんだかんだでそれから3日間、ギリギリの状態まで頑張ってくれましたが、最後は通院中のタクシーで痙攣した後、召されていきました。

タクシーは引き返すことなく、病院へ。
先生のねぎらいの言葉とともに、アビ太郎の体をきれいにしていただけました。
きれいになった体を見返すと、思ったよりガリガリになっておらず、毛づやも良好(前日よりは悪いけど)、表情も穏やかなものでした。