一人称と二人称 | ジャカルタ駐在アラサー男子

ジャカルタ駐在アラサー男子

2011年6月末で会社を辞めて、2011年7月中旬より、インドネシアのジャカルタの会社に就職することとなりました。さらに2012年8月に結婚、新婚生活を始めました。

インドネシア語を使っていてある程度慣れてくると困るのが、一人称と二人称。

教材には大抵このように書いてある。
【一人称】
Saya 私
Aku  俺(あまり好ましくない)
【二人称】
Anda あなた
Kamu おまえ(あまり好ましくない)
Bapak あなた(目上の男性に対して)
Ibu  あなた(目上の女性に対して)
といった具合だ。

インドネシア語のバイブル的存在、舟田京子さんのやさしい初歩のインドネシア語を見て勉強した人は間違いなくこのような覚え方をしているはず。

ただ、現実にはどうか。

日常会話でAndaなんて使っているインドネシア人はいない。

せいぜいインドネシア語の先生くらいだ。

ではみんなどう話をしているのだろうか。

たとえば会社で同僚同士の会話。

A"Piroyuki-san, sekarang saya pergi ke kantor pusat ya."
B"Yaa, rapat kah?"
A"Iyaa"
C"Mengenai apa? Pak A"
A"Mengenai komplain yang kemarin, Bos"
C"Oke. Silakan"

こんな感じ。

つまり、相手を名前で呼んだり、地位で呼ぶんです。

これがむっちゃ使えます。

あとはPakと挟む。これ本当にローカルのスタッフは良く使ってます。

それこそ上司、同僚、客にも。

すごーく便利です。

女性の場合は同じくIbuですね。

あとは、飲み屋さんやご飯屋さんでおねーちゃんを呼ぶときにつかうのが"Mba"。

これ、"m"がすごく重要でこれが弱かったらババァって意味になるらしいです(笑)

あとボウイさんには"Mas"ですね。

では、AkuとSayaのすみわけですが、親しい仲であればAkuでよいみたいです。

仕事中でも、あまりフォーマルになり過ぎない時間帯にはAkuという単語がチラホラ出てきてます。

なので、Akuという単語はあまり使わないほうがいいのかなって思います。

他にもSayaとAkuの間にGueというのがあるそうですが、これは僕個人的には耳にしたことがありません。


ただ、仕事の上でKamuはめったに出てきません。

同姓の友達同士であっても男女間であっても、Kamuは結構親しくなってから使うらしいです。

もっと愛が進むとHoneyとかCintaとかSayangとか・・・

CantikやManisも使うようですが、僕はこれを以前安易に使いすぎておりました(笑)

恋人同士が愛をささやきあうような、そんな甘い呼びかけのようです。

Sayang mungkin terima alamat palus

というAlamat Palusの一節ですが、この場合sayangは(1)愛する人、(2)残念、のどっちの意味になるのでしょうか。

この曲の場合どっちにもなるような気がします。

このようにSayangという言葉を使うと愛してない相手に、またそれを見た愛してない相手を愛している人から(面倒くさい表現)不用意に勘違いされることがあります。

でも残念ってsayang以外ないらしいんですね、そしてインドネシア人同士でもこの勘違いで大いにもめることがあるらしいです。



てことで、長くなってしまいましたが、インドネシア語の相手の名称は日本語のように自分と相手の位置関係で簡単に変わります。

この辺りはJJCが12月に発行していた冊子に詳しく載っておりますので手に入る環境にあって読んでいらっしゃらない方はご参考方。