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フルマラソンなんてとてもじゃないけれど挑戦できないと思ってた。
ダッシュは禁物
2021年の年末くらいから走り始めて、すぐに怪我して、そこからは治療と加圧トレーニング。走るなんてとんでもなかったよ。
実質まともに練習をし始めたのって2022年の8月くらいかな。
それで10kレースから始めて、今年に入って春のハーフに参加することでなんとなくフルが見え始めたんだよね。
初のフルマラソン完走は、とんでもない扉を開いてしまったって感じの感想。
ちょっとおかしいよね、42kmも走るなんて。馬鹿げてる。あたおか。でもまた走りたいと思う。やばいよ。中毒性があるよ。走るって。
レース前日とか、なんとなくこれからとんでもない修行に出かける人みたいな気持ちになってた。そう、修行。修行は大体苦しいし、変なのが多いし(滝に打たれるとか、ずっと座ってるとか、どうかしてるよ普通じゃない)周囲のサポートがないと成立しないし、なんか凄いねとか言ってもらえたりもするんだろうし。
そんなどうかしてる修行に自ら金を払って参加し、なんとなく気がついたらスタートラインに立ってて走らざるを得ない状況になってて、なんか呆然としたよ。
すげー人
とかなんとか言って、私はその修行をやり遂げたんだぜ。
ゴールのあるスタジアムに入った時、謎の感情が爆発した。泣けてしまった。びっくりした。
脳みそが低酸素状態だから、思考や感情の整理や制御がうまく出来ないから泣いちゃうんだと今は思う。
テレビとかでゴールした時に泣いてる人の感じがわかった気がする。
感動とかそういう単純なものではなくて、生まれたばかりの赤ちゃん状態というか、なにか巨大な世界に産まれて泣いてるって感じ。泣くっつうか鳴くっていうか。
て、考えたら私はフルマラソンを通して何か新しい世界の扉を開いたんだと思うし、不思議とハーフマラソンが可愛く感じるわけ。
恐ろしいな。
でさ、こういう異常な経験も人間って慣れる生き物だから、繰り返していくうちに大したことないって思うようになるんだろうね。
じゃ次はサブ4.5、サブ4、んで人によっては100kとか100mileとかウルトラトレイルとかさらに異常な挑戦に手を出していったりしてね。
こわー。
というのが初めてフルマラソンを走った感想。

ここからは技術面での振り返り。

練習量はもちろんだけれど、それ以上に装備への課金、情報、知識、現場での調整力、メンタリティが問われると思った。戦略っていうのかな?総合力を試されるって感じがした。
✍️ここは備忘録なので飛ばし読み推奨〜
練習量:これはもう走って体力をつけるしかないけれど、適切に練習ができてれば完走はできるんだろうな
装備:自分に最適な装備を得るには時間と金がかかる。スポブラとか、タイツとかショートパンツとか、めっちゃいろんなもの試してきたよ。マラソン金かかる
情報:現地の天候、地形、どこに何があるのか、どんなことが起こりうるのかなど。地元の人とか岡山マラソンを数回走った友人の情報が一番役に立った。生きた情報が一番頭に刺さるんだな。インターネットはそれを補完してくれるって感じ。
知識:ペース配分に関する知識、自分の身体に関する知識、テーピングの方法とか栄養を入れるタイミングとか。テーピングはがっちりして、その上からサポートタイツ履いてた。エナジージェルとかマグネシウムは実地で試す感じだったけど、特に足の疲れを取ったり攣り防止の粉は効果的めんだった。前のハーフで足が進まなくなったのは絶対栄養面の問題だったと今ならわかる。
現場での調整力:足が前に行かなくなった時に、ストレッチしたりエアスプレーしたり水で冷やしたりしたんだけれど、走り方を工夫したら意外と走れた。つまり足で走らないでお尻とか太ももで走るような感じにしたら足のモチが良くなった。とか、辛い時はペースを一定に保っている人の後ろをピッタリくっついていくとかしたりして、現場で起こることに対して現場でやりくりする力も試されるなあと思ったよ。
メンタリティ:20km先にあるスタートラインに小走りで行く。そこから本当のレースが始まるのだ、という気持ちでいけと友達に言われてその通りにしたらかなり気持ちが保てた。20km後半くらいから走ることに飽きてくるとも言われていたので、ラジオを聴いたりして辛いメンタルを散らすなどして工夫を凝らしてみた。でもまあ一番気持ちを底上げできるのは沿道の応援よね。

時系列な記録だよ

11月11日(土)に岡山入りして、友達と合流
すぐにジップアリーナへ。
空飛ぶ桃
男性ランナーが8割らしく、女性ランナーの受付列に並んでる人は少ない。
トイレがどこにあるかチェックしてから、エキスポででてる屋台を回る。
お祭りみたいで楽しい。
ラーメンにチャーハンをインする。
おいしうございました
TDPに会って、応援メッセージを書いてもらう。
キャロットケーキを食べる。
上司とTDPとおねえさんのメッセージをTシャツに貼る。
夜ご飯は消化に良い和食と、ご飯を2杯。
早めに就寝するが興奮して眠れない!






























11月12日(日)
4時半起床、テーピングしたり身体にワセリン塗ったり。ご飯を2杯食べる。
あにがアリーナ近くまで車で送ってくれた。
7時前に到着、更衣室は少なく、トイレもガラガラだったがすぐに混雑が始まる。
7時20分、アメブロで知り合った仲間たちとシューズサークル撮影。
あみーごさんからもらった大手まんぢゅう、マスカットきび団子?をすぐ食べる。
下さったメッセージをビブスの裏に貼る。
中心になって動かれていたお二人の明るさが眩しかった。ランナーの女性って美しい方が多い気がする。(あみーごさん、のんさん、心から感謝しています!)
トイレに3回行く。気持ちが動転してて手袋を落としてしまうが、すぐに見つかった。
マグネシウムを飲む。
あわあわしてるうちに8時20分、スタートライン。
8時45分スタート。
すぐにまたトイレに行きたくなり、最初のトイレエイドへゴーする。そこからは、あらかじめ友人が教えてくれていた名物応援団の方々を探す旅。
YMCAを爆音で流すビル
遠くのビルから横断幕で「がんばれ」の文字を出してくれている窓
颯爽と走りさっていくコックさん
エネゴリくん
数々の給食とボランティアの若い人たちの元気
急に雨が降り出すが心地良かった
Cafeぺぺの店でのバンド演奏、子どもたちのパプリカ
鉄工所のガレージでサーフバンドが演奏しててその前でランナーが倒れてて救護されてるところ
突然転ぶランナー
変な走り方をしているランナーとぬきつ抜かれつの18km地点
20km越えたあたりでアメブロのダンサーの方に追い抜かれた
鍋を叩いて応援してくれるおばさま
手作りの着ぐるみの応援団(からし?唐辛子?の3人組)
何度も現れるバニーガールのようなセクシーお姉さん
カオナシの人
豹柄のお姉さんランナーをずっと追いかけてた
私のペーサーとなってくれた女性(勝手に追いかけ、そして追い抜いた)
将棋の「歩」の着ぐるみのランナー
オオタニのTシャツのランナー
30km越えたあたりでだるくなってストレッチしてたら私に目配せしてくれてコールドスプレーしてくれた女性
いちごちゃんの衣装のランナー
麦茶のエイド、コーラのエイド、本当に助かりました
岡南大橋から見える海と空がでかかった
ラーメンはスルー
旭川沿いはだるい、岡山城を見るの忘れた
就実の前でボランティアしてるTDP発見、私から腕をたたいて声かけたらびっくりしてた
有森裕子さんの熱い応援とゴールでのハイタッチ
ゴール付近に母とあねがいて気持ちが上がった
ゴール後は頭がバカになってて、色々母や姉から言葉をかけられるがほとんど理解できなかった。
連れて行かれるがままに撮影ブースへ。
更衣室で友達と合流して、語り合って別れた。
どんどん体が硬直していって、ヨボヨボのギタギタになって歩くのが辛くなる。
ちょうど帰る時に最終ランナーが走ってるのをみた。交通規制がまさに解かれるところだった。
兄が応援ナビをずっと見てくれてたらしいのも嬉しかった。
帰宅後はすぐにシャワーでアイシング、ロキソニン飲んで湿布貼って、部分的にエレキバン貼ってストレッチ。
ロールケーキを買ってもらって半分くらい食べた。
私の完走証
グロスタイムってのは号砲なってからの時間。
私はスタートラインから遥か遠い位置にいたので遅めのスタート。スタートラインからの時間をネットタイムというけど、5時間を切ったの、すごくない!?めっちゃ嬉しい。
ちなみにこの日の歩数は68410歩
消費カロリーは2513kcal
すげえなあ
長くなったけど、最後まで読んでくれてありがと。
そして応援してくれた皆さん、ありがとう。
運営に関わってくれた皆さま、ありがとうございました。
感謝しかないな。
思い出すと胸が熱くなります。
まじで

よ。
ほんと、ほんと、素晴らしい体験だった