2009年9月13日アカシアオルケスタ西村広文ピアノソロLive開催。
地下イベントスペースにて13/15/17時~各30分、三回公演。当日限定のソロCDとアカシアオルケスタ「カゴノトリ」ご購入者にサイン会を実施した。
西村広文(fromアカシアオルケスタ)×グランドピアノ

一発勝負。普段大阪中心で活動しているアカシアオルケスタ、しかもソロは初の東京。そんなアウェイな地でのLiveはむぅさんにとっても物凄いプレッシャーだったはずだ。皆が未知の世界に挑むプレッシャーと期待と不安と闘ってのステージ。
1stはまずまずの手応えだった。全て即興曲という予想不可能なステージはスリリングだった。関西からもファンが駆け付け、綺麗なお花が届けられる等和やかに終了。自分も緊張の余り記憶にない位、あっという間に過ぎた。

こんなオリジナルPOPを作った↓このピアノ、どちらも音が出る仕掛け。むぅさんの普段仕様しているKeyを再現してみた。飛び出てるんだけど、Fanの子達も写真撮ったりと好評でした♪

2ndは、緊張のほぐれたむぅさんの鬼才ピアノが炸裂!ルパンのアレンジや与作をバラード調にする等、度肝を抜かれるPlay!!まるで何かが乗り移ったかの様な集中力、目にも止まらぬ指技で、道行く人が立ち止まり、子供達が「人間の手じゃない!」とみるみる観客が集まった。
“魅せるピアノ”を体現していた。売上も1stの二倍以上を記録した。アカシアの「君を待つ方へ」が好評でソロだけでなくバンドCDも売れた。

3rdは、皆悔いのないよう、思い切りやろう!という方針で臨んだ。そこにいる皆がチームだった。自然と一体感が生まれていた。気付けば、テナントの課長が物凄い笑顔で見守ってくれていて、むぅさんのピアノを気に入ってくれていた。他にも沢山のお店の常連様、初めて足を止めて下さった方々で今まで見た事のない程の観客で埋め尽くされていた。
拍手は鳴りやまず、アンコール!!
あの日あの場所にいた人しか聴けないAll即興のプレミアLive、大盛況の内に幕を閉じた。
CDも予想以上の売れ行きで80枚近く売れた。危うく持参CDが足りない所だった程で、参加した皆が最高の達成感と満足感でイベント終了した。弦が二本折れるという熱の入った演奏


イベント終了後も、私の元へイベントの御礼の言葉が沢山寄せられた。クラシックの常連様から、今までの地下Liveで一番だ、彼は面白いピアニストだ!と大絶賛され、初めて見たお客様に西村さんを知るきっかけをくれてありがとう、とわざわざ御礼を頂いた。ここまでの反響を予想していなかった為、涙が出る程嬉しかった。


この時既に、改装と共にこのグランドピアノは撤去される運命にある事が決まっていた。
長年この場所で沢山の演奏家に操られ、沢山の人達に音を届けていた歴史あるピアノ。
そのラストを関西から呼ばれた西村広文が弾く事で沢山の人達に夢と希望を与えた。
運命だったのか必然だったのか、凄く感動的なステージだった。きっとピアノも沢山の人に見守られて喜んでいたと思う。
そしてこの時世に出たソロCD収録曲「溺愛」と「おやすみ」は後にお店のラスト企画で重要な役割を果たすのであった…
to be continued...