2026年2月25日(水)
今日は128回目の腹腔内化学療法の予約日でしたが、起床するのがツライほど倦怠感が強く体調は良くありませんでした。
免疫活性乳酸菌「11-1」を急遽毎食後に服用した効果か、発熱する事態はかろうじて回避したものの、Apple Watchの睡眠スコアは50点台と悪く頭も重く感じました。
天気も悪いので「今回は病院に電話して予約をキャンセルしようかな」と一瞬迷いましたが、「腹膜播種の治療が最優先」という自らの闘病ポリシーに鑑み思い止まり頑張って出掛けることにした次第です。
病院での血液検査が悪くて初のスキップとなるかもしれませんでしたが・・・。
何とか血液検査をクリアして腹腔内化学療法を受けることになりました。
B病院の担当医にはT大学病院の検査結果(膵臓腫瘍の縮小)を報告するとともに放射線科の読影特有の文言について質問しました。
「肺のすりガラス状の影」の「すりガラス」という表現は悪性懸念があるときは原則使われない表現なので「炎症性」との受け止めであまり気にする必要はないとのことでした。
また「明らかな播種は認められない」については「じゃあ、明らかではない播種があるかもしれないのか!」と思わずツッコミたくなりますが、これも断定的表現を回避するためのリスクヘッジの形式的文言で他意はないとのことでした。
また、4月以降のハイパーサーミアについては、保険診療ではなくなり、自由診療扱いとなるようなので、「自由診療のダブルヘッダー」(13:30腹腔内化学療法→15:30ハイパーサーミア)となるように予約時間の調整をお願いしました。
1回につきゴルフラウンド約2回分に相当する治療費を投じるのであれば、腹腔内の抗がん剤を温めて薬の効き目を増幅させたいところです。
私にとって腹腔内化学療法は丸山ワクチンとともに腹膜播種に対する「治療の両輪」に位置づけてきましたが、なぜ私がこれほどまでに腹膜播種を警戒し、患者目線で「自分の身にこれから何が起こるのか」について認識している事項を参考までに以下記載します。
なお、丸山ワクチンは当初、抗がん剤副作用(骨髄抑制)対策として開始したものですが、偶然、昭和56年国会の社会労働委員会議事録を読んで以降、私的には「腹膜播種治療薬」に位置づけてエンドレスで続けようと考えています。
がん種に限らず腹膜播種患者は丸山ワクチンを試してみる価値はあると個人的には考えています。
①腹膜播種は「表面の病変」から始まる
腹膜播種の初期は「腹膜の表面に薄く付着」、「数 mm 以下の微小結節」、「臓器の“中”には入り込んでいない」、つまり「腸管の内腔を塞がない」、「神経を直接刺激しない」、「出血もしない」ので自覚症状はほとんどありません。
残念ながら、この段階ではCTもMRIも無力で発見できる可能性はほとんどありませんが、一部の大学病院では膵がんと診断されて開腹手術前の患者には審査腹腔鏡検査を実施しはじめたようです。
幸運にも発見出来て、もし少数転移だったら「腹膜切除手術」をしてくれる病院が関西地方にはあります。
②腹膜には「痛みセンサー」が少ない
腹膜播種は多くの場合、臓側腹膜(腸や臓器の表面)に広がるので、がんがあっても痛みを感じにくく、かなり進行するまで自覚症状が出てきません。
これが膵がん腹膜播種が「静かに進む」理由の一つとされています。
私の場合、下腹部が時折、チクチク、シクシク痛むことがありますが、抗がん剤副作用によるものなのか否かいまだに判別出来ていません。
③腹腔は「広く逃げ場がある空間」
腹腔内はかなり広いため数十〜百個の微小播種があっても物理的な圧迫が起きません。
臓器が「避難する」余地があるため空間が余裕を持って吸収してしまうのです。
だから、私のように腹腔内全体に数千個もの播種があっても、浅く広く飛び散り重要臓器の邪魔さえしなければ長期生存は可能なのです。
④腹水は「出始め」では無症状
がん性腹水も初期は 100〜300mL 程度で、この段階では「腹部膨満感なし」、「体重変化なし」、「呼吸苦なし」なので気づきにくいとされています。
私の場合、これまでのところ造影CT検査で「腹水貯留」を指摘されたことは、幸運にも一度もありませんが常に警戒しています。
にわかには信じられませんが、末期症状では腹水が20ℓ以上貯まることもあるとされています。
⑤腸閉塞は「点」ではなく「面」で起こる
腹膜播種による腸閉塞は「腸管を内側から塞ぐのではなく」、「外側から徐々に動きを悪くする」ため、最初は「便秘気味」「ガスが溜まる」程度で急激な腹痛になりにくいとされています。
私も抗がん剤副作用による胃腸障害との区別がつきませんが、どうやら体が慣れてしまったようです。
私にとっては、下痢よりも便秘の方が「これは腸閉塞かも!ついに来たのか!」とメンタル的にキツく身構えてしまいます。
⑥炎症が弱ければ出血しにくい
腹膜播種を制御出来ている間は「壊死が少ない」、「出血が少ない」、「感染を伴わない」ので、「発熱なし」、「CRPも軽度」、「倦怠感も目立たない」状態が続きます。
私の血液検査値が「静か」なのは、好中球でこの炎症を抑え込めているためと受け止めています。
現在はこの⑥の段階での「一進一退の攻防戦」が私の腹腔内で約4年間続いてきたとの認識です。
⑦症状が出始めると容体急変リスク増大
症状が出る段階では「腹水が急増」、「腸管の動きが止まる」、「腸間膜が引きつれる」、「神経・血管が巻き込まれる」ことにより容体が急変して全身状態が悪化することになります。
主な症状としては、「強い腹部膨満感」、「食欲不振」、「嘔吐」、「腹痛」、「呼吸苦」、「急激な体力低下」が出てきます。
この段階で初めて「病状が進行している」と実感することが多いようですが、その時には既に厳しい局面であり、ここから巻き返すことは至難の業と言わざるを得ません。
現在の私の闘病戦略としては、出来るだけ長く平穏な状態を維持して、⑦への進行を遅らせたい(出来れば永遠に・・・)と考えています。
だから、多少体調が悪くても腹腔内化学療法を休む訳にはいかないのです。
膵がん腹膜播種は「静かに広がり、空間に隠れ、体が適応してしまう」ため、症状が出にくい時期があるものの、症状が出始めると一気に進行するので⑦段階に突入したと自覚したら、緩和ケア対応が後手に回って徒らに苦しむことのないようにしたいと覚悟しています。
