カルナヴァレ博物館 | 50's 60's ゴーゴー

カルナヴァレ博物館

カルナヴァレ博物館は、貴族の館を改装した歴史博物館


貴重な展示品があるにもかかわらず入園料が無料です


フランスの歴史が分かりやすく展示してあります



細かく描かれたステンドガラス




近くで見ると繊細な髪の毛まで描かれているのが分かりますね


このステンドガラスには蛇が付いていますが




なぜか蛇だけマンガ風です(笑)


アール・ヌーボー様式の部屋もありました




ミュシャがデザインしたフーケ宝飾店を館内に再現してあります




ステンドガラスもアール・ヌーボーらしく植物がモチーフになっています


ドームガラスのショーケース




植物がモチーフなのに未来的




メトロのアベス駅乗り場を見てアール・ヌーボーは


自然界の斬新な表現方法だということを知りましたが


このミュシャのデザインからも感じることができますね



カルナヴァレ博物館は絵画もあります


この絵画が1番気に入りました




夜のムーラン・ルージュでしょうか


横の説明文を読んでいないので誰の作品なのかワカリマセン(笑)


アール・デコっぽい絵画ですね



この博物館はフランス革命の展示品が豊富で


ルイ16世一家にまつわる貴重なものが展示されています




一家がタンプル塔で幽閉されていた部屋の再現


1793年に描かれたマリー・アントワネットの肖像画




喪服姿なのでルイ16世がギロチンで処刑された後に描かれた肖像画でしょう




ヴェルサイユ宮殿に掛かっていた肖像画のような優雅さはありません


王大使ルイ・シャルルの肖像画




幽閉先のタンプル塔で描かれた絵


ルイ16世一家がタンプル塔で遊んだチェス




ヴェルサイユ宮殿はフランス革命時にありとあらゆるモノが競売にかけられて


当時のモノがほとんど残っておらず、後々調達されたり改修された物ばかり


フィルター越しにマリー・アントワネットが見ていたものを見てる気がして、、、


そうではなく、マリー・アントワネットが見た物と同じ物が見たかった




展示物を見ていると、18世紀のフランスの世界に引きずりこまれます




ルイ16世一家の遺髪もありました




記載が無いので、どれが誰の遺髪なのか分かりません




探していたら、、、


ありました!


マリー・アントワネットの遺髪が入ったメダイヨン




これが見たかったんです


肖像画では銀色の髪でしたが、本当はブロンズ色の髪の毛だったんですね


マリー・アントワネットとランバル夫人の遺髪が編み込まれた指輪




ランバル夫人は宮中女官庁を務めた人で、王妃を最後まで見捨てませんでした


2人の遺髪が絡み合い、今でもこの指輪は王妃を気にかけている気がします


革命の渦に飲み込まれ、ギロチンの雫と消えたマリー・アントワネット



切り落とされた首を高く掲げると、大勢の群集は共和国万歳と叫んだそうです




胴体から吹き出す血を鍋で受けているのが生々しいですね



カルナヴァレ博物館の遺品を見て、マリー・アントワネットは


映画や漫画の主人公ではなく、確かに18世紀に実在した人物だったと



古い街並みが残るパリに行ってみたいと前々から思っていましたが




本当はマリー・アントワネットの幻影を見たかったのかもしれません




パリ旅行記 終わり