判決の日の朝は、不思議なくらい静かでした。


ちゃんと眠れたのかも覚えていません。
上の子の準備をして、いつも通り動いていたはずなのに、頭の中はずっと落ち着きませんでした。


その頃、私は下の子を妊娠していました。
妊娠が分かったのは、判決の1か月前。


本当なら、未来のことを楽しみにしている時期だったのかもしれません。


でも実際は、不安ばかりでした。


判決は昼からでした。


だから朝から昼までは、家族でいつものように過ごす時間がありました。


何気ない会話をして、子どもの相手をして、いつも通り時間が流れていました。


でも心の中では、ずっと落ち着かなくて。
この先どうなるんだろう、子どもたちを守っていけるのかな、そんなことばかり考えていました。


法廷で判決を聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。


ちゃんと聞かなきゃと思っているのに、言葉がうまく入ってこなくて、ただ時間だけが過ぎていく感じでした。


判決のあと、夫の両親と一緒に帰りました。


周りはいつも通りで、普通に会話をして、普通に時間が流れていて。
その“普通”が、その日はすごく遠く感じました。


今思えば、あの日の家族で過ごした何気ない時間が、とても大切だった気がします。


あの日の静かな空気は、今でも忘れられません。