先日、友人から「こんなTVやるみたいよ」というメールをもらったの。
なんでも短時間で「ガン」についてや「平均寿命」や、そういうわかっていそうでわかっていないことを
教えてくれるという番組のよう。
その中で「FX」も紹介されるみたい、と。
新聞のTV欄で確認したら
「FXが2分でわかる」
「FXで主婦が家を建てられた」
というあおり文句が踊っていたわ。
TVや雑誌がよく使う常套手段だけれども、まぁどんなものかと観てみたの。
最初に「平凡な主婦代表」という風情で画面に登場された女性は、投資家としてとても有名な方だったわね。
もともと株で利益を上げられ、書籍をだし今はFXもされているようだけど、学歴も経歴も平凡な方ではなかったはず。
とても頭の良い方だと記憶しているわ。
こうして「平凡な主婦でも、簡単に利益が上げられるんだ」とTVを観る人に思い込ませようとするのは、
本当によくある手だけれども、こういうシーンを観るたびに本当に腹が立つ。
無知は罪なことだけれども、だからといって無知な人をだましていいということではないと思うから。
次に全くの初心者の芸人の方が、自分の10万円を使ってFXをやってみるということになった。
この方が本当に初心者かどうかは知らないけれども、本当に初心者だったら、なんとかわいそうなことをさせられるんだろう、と心から気の毒に思ったわ。
きっとこの人は損をさせられるだろうと推察できたから。
これは私だけじゃなくて、観ている人全員が思ったことでしょうけどね。
芸人の方の隣でアドバイスをされていた方は、これまた書籍をたくさん出されている有名な先生ね。
今は大学で教えていらっしゃったかしら。
この方のアドバイスで芸人の方はネットで取引を始めた。
まずは通貨を選び(取引通貨は米ドル)、「買い」から入るか「売り」から入るかを決める。
そして次はレバレッジを決め、彼は「300倍」とした。
先生は渋い表情をされていたけれども、これはテレビ的にそういうシナリオだったのでしょう。
テレビ的に、なんて私は大嫌いな言葉だけれど、そうとしか表現のしようのないことだったから仕方がない。
ここで先生は彼の元から去り、彼はひとり取り残された。
私の画面で確認したところによると、このTVの撮影をしていたのは10月20日。
米ドルがまだ100円あたりをうろついていた頃で、そんなに値動きが激しい日じゃなかった。
でも10万円の証拠金でレバレッジ300倍ということは、30万通貨で取引をしたっていうこと。
すぐにマイナス2万円と表示されたけれど、彼は1時間耐えてプラス2万円になった。
そこで利益確定することはなく、なぜだか彼は寝てしまい次の日の朝。
「変なメールが来ました」と。
「変なメール」を受け取った方はいるかしら?
「ロスカット通知メール」のことね。
TVのナレーションによると「彼が寝ている間に米ドルは『急落』し、マイナス9万8千円になったところでロスカットになった」と。
本当に芸人の彼のお金で取引したんだったら、本当にかわいそうな話。
これはTV的に面白いというんでしょう。
だいたい30万通貨で9万8千円のマイナスなんて、32~33pipsのマイナスってことよね。
それで『急落』だなんて、本当に馬鹿馬鹿しいというか全くお話にならないというか・・・。
いくら動きが少ない通貨だって、1日30pipsの上下はあるでしょう。
まったくTVって・・・。
いけないわね、TVの愚痴を言っても仕方がないわ。
あれはあれでお仕事なんですから。
観る側がちゃんと考えればいいこと。
TVがいうようにFXは「簡単」ではないけれど、「危険」なものでもないということをね。
ハイレバレッジは危険だということではない。
レバレッジ2倍だから安心だ、ということでもない。
どんなレバレッジでも、どんな資金量でも、資金管理はしっかりとしなければならない。
それを忘れないこと。
TVはそれを再認識させてくれた。