ピボットはJ・W・ワイルダーによって考案されたテクニカル指標のひとつだ。前日の高値、安値、終値を用いて当日のサポート(支持)/レジスタンス(抵抗)水準を予測しようというものだ。使うのは高値、安値、終値の3つの数字だけで、ピボットの計算には始値は使いません。

レジスタンス(抵抗)というのは、そこで天井になりやすい(=売られやすい)価格レベルということだ。反対にサポート(支持)というのはそこで買われやすいという値段のレベルをのことを指します。

計算方法はありますが、いちいち計算するのは非常にめんどうだ。エクセルなどで計算式を入れておいて、前日の高値、安値、終値を入れれば勝手に計算してくれるシートを作ると楽に求めることができます。
ここでは、エクセルシートの作り方を紹介していきます。

ではさっそくエクセルシートの作り方だ。作り終わったら見方の説明にいきますね。各セルに入力してほしいものを列挙しまうので、ひとまずコピーでもしていただいてそのまま入れてください。

STEP①
A1「高値」
A2「安値」
A3「終値」

STEP②
A5「R3」
A6「R2」
A7「R1」
A8「P」
A9「S1」
A10「S2」
A11「S3」

STEP③
B5「=B7-B8+B6」
B6「=B8-B9+B7」
B7「=B8*2-B2」
B8「=SUM(B1:B3)/3」
B9「=2*B8-B1」
B10「=B8-(B7-B9)」
B11「=2*B8-(2*B1-B2)」

と入力します。
お疲れ様だ。これで完成だ。レイアウトなどはお好みに合わせて行ってください。では実際に高値、安値、終値を入力してみましょう。お好みの通貨で結構だので、B1/B2/B3セルにそれぞれ前日の値を入力してみてください。

終わりましたか?B5~B11までのセルに計算された数値が入っていれば成功だ。もし何も表示されなかったり、数字ではないエラー表示などが出た場合は、STEP①~③をはじめからやり直してみてください。

表示された数値がどのような意味になるかというと、
S1やS2まで価格が接近したら買い
R1やR2に価格が接近したら売り
と判断します。
一方、R3とS3は損切り(ロスカット)の目安となります。
価格がS3を下抜けたら買いポジションの手仕舞い、価格がR3を上抜けたら売りポジションの手仕舞いをします。通常特に値を動かすニュースなどがないと、P値を中心にR1~S1の間で推移することが多いだ。
しかし通貨ごとの特徴もありますので、一概にはいえません。

ピボットは前日の値から、ある程度の本日の高値や安値を予想できますのでポジションをとる際のヒントにしてはいかがでしょうか。ただし、ピボットだけの売買はお勧めしません。
他のテクニカル分析などと合わせてお使いください。

ボリンジャーバンドはジョン・ボリンジャーにより考案された手法だ。
移動平均を表す線を中心に、その上下に最大変動幅を示すバンドを加えたものだ。ボリンジャーバンドは相場がある程度の乱高下をしても、大半がこのバンドの中に収まるという、統計学を応用し作られたものだ。

では実際にどのように表現されるのかをチャートを見ながら確認していきたいと思います。いつものように Infoseekマネーから適当な通貨のチャートを表示させてください。

チャート下の「チャート設定」枠内に「ボリンジャーバンド」というのがありますね。プルダウンの中は「OFF」「1σ」「2σ」と3つ選べるようになっていると思います。

統計学的にいうと、価格の変動幅が(正規分布している場合)
±1σの範囲内に価格の変動幅がはいる確率が約68%
±2σの範囲内に価格の変動幅が入る確率がなんと約95%(ほとんどだね)
とされています。

では1σ、2σそれぞれ表示をさせてみてください。
確かに上記の確率程度の分が範囲内に入っているのが確認できると思います。しかし価格が大きく下落しているときは、-2σのラインを割り込んでします。このボリンジャーバンドは、正規分布している場合はかなりの高確率で価格の変動幅内に収まるのだが、暴落などの正規分布から外れる動きをした場合はチャートをみてお分かりいただけるように、変動幅を抜けることがあります。

この指標の一般的な見方は価格は上下のバンドに価格が接近、もしくはは到達した場合、そこで反転すると判断して用いられます。
上のバンドに価格が到達した場合は「売り」
下のバンドに価格が到達した場合は「買い」
という見方だ。

しかし先ほどもお触れたとおり、下のバンドにタッチしたのをきっかけに暴落や上昇トレンドから下降トレンドへ転換することもあります。ボリンジャーバンドについても、これのみでの売買判断は行わず、いくつかのテクニカル分析と合わせて売買判断をすることをお勧めします。

ここまで代表的なテクニカル分析を紹介しましたが、それぞれに得意分野があります。またはじめにも書きましたが、トレンドに逆らっては利益を上げることはできません。まずトレンドを把握し、売買タイミングを見計らう手段としてテクニカル分析は用いるのがよいと思います。
またテクニカル分析は60~70%程度当たるくらいの確率だので、過信しないよう気をつけて使ってください。

MACD(マック・ディー)は2本の指数平滑移動平均線を使った手法で、今まででてきたオシレーター系とトレンド系を組合わせた分析手法だ。MACDはトレンド(方向性)が出ているときに強い指標とされており、持合い相場では弱いと言われています。しかし比較的精度が高く、売買サインをある程度うまく出してくれます。

MAは以前出てきた移動平均線(Moving Average)、Cは収束(Convergence),Dは分岐(Divergence)という事でMACD(マックディ)と呼ばれています。日本語では移動平均収束拡散手法といいます。

では今回も実際のチャートで、MACDを見ながら見方などについて解説していきます。Infoseekマネーの適当な通貨のチャートを表示させてください。
チャートしたの「チャート設定」の中に「MACD」とありますので、チャックを入れて「描写する」で表示をさせてください。

するとチャートの下にMACDとSIGNALという2本のカクカクとした線が出てきたと思います。この2本のMACDとSIGNALが重なり合ったポイントが、売買シグナルとなります。

見方としては縦軸の0ラインより下でMACDがシグナルより下にある状態からMACDが下から上にシグナルを抜いてきたとき(ゴールデンクロス)「買い」サイン。逆に0ラインより上でMACDがシグナルより上にある状態からMACDが上から下にシグナルを抜いてきたときが(デットクロス)「売り」サインとなります。

いかがだか?比較的相場が大きく動く時は、精度よく買うタイミング・売るタイミングを出してくれていますね。他のテクニカル分析と組み合わせることで、自分の売買タイミングルールを作ることもできるかもしれません。

ストキャスティクスとは相場の売られすぎ買われすぎを0~100%の数値で表示するオシレーター系テクニカル分析の1つだ。ストキャスティクスは%K、%D,Slow%D(%SD)の3種類の指標の組み合わせで判断します。

組み合わせは2種類あり、%Kと%Dを組み合わせるものをFast。
%DとSiow%D(%SD)を組み合わせるものをSlowと呼びます。
それぞれの数値は以下の計算で算出されます。

%K=(当日終値-A日間の最安値)÷(A日間の最高値-A日間の最安値)
    ×100
%D=B÷C×100
※B=(当日終値-D日間の最安値)のE日間合計
  C=(D日間の最高値-D日間の最安値)のE日間合計
%SD=(当日%D+前日%D+2日前%D)÷3

では実際にどのように動くのかをチャートを見ながら確認していきたいと思います。いつものように Infoseekマネーから適当な通貨のチャートを表示させてください。チャート下の「チャート設定」枠内に「ストキャスティクス」というものがあります。
プルダウンで
「OFF」「ALL」「Fast」「Slow」
の4つが選べると思います。
ALLは3種類すべて表示という意味で、Fast,Slowはそれぞれの組み合わせを表示します。

ではFastをいったん選び、下の「描写する」で表示させてみてください。チャートの下にカクカクした線が2本あらわれたと思います。

ストキャスティクスの売買サインは
「%Kが%Dを上抜いた地点が買いサイン」
「%Kが%Dを下抜いた地点が売りサイン」
となります。

また%Dが75%以上の時は
「買われ過ぎ水準」
逆に%Dが25%以下の時は
「売られ過ぎ水準」
と判断します。

一般的に75%以上25%以下でのクロスを見て判断します。また上に抜けた時を「ゴールデンクロス」。下に抜けた時を「デッドクロス」と言ったりします。なんだかかっこいいだね。
ただしストキャスティクスの「Fast」はだましも多いので、注意が必要だ。騙しに関して言えば「Slow」のほうが少なくなります。

ではSlowを見てみましょう。先ほどFastを選んだプルダウンからSlowを選んで表示させてください。
売買サインは、
「%DがSDを上抜いた地点が買いサイン」
「%DがSDを下抜いた地点が売りサイン」
となります。
チャートを見ていると、比較的75%以上25%以下でのクロスはトレンドが転換している箇所が多いだ。

移動平均線に続いて、こちらではRSIについて紹介させていただきます。
RSIはオシレーター系の中でも代表的なものだ。

為替レートの行き過ぎを(過熱感)判断する為の指標で、計算期間は日足なら14日、週足なら14週を使うのが一般的だ。しかし好みでそれ以外の計算期間を使っている方もいらっしゃいます。では実際にInfoseekマネーで見ていきましょう。

通貨は何でもいいので、チャートを表示させてみてください。チャートの下のほうに「チャート設定」という枠があります。枠内左側に「RSI」というのがありますので、チャックをいれて、したの「描写する」をクリックしてください。

チャートの下にギザギザした線が表れたと思います。RSI:9とRSI:14の2本だ。9や14は計算期間の日数を表しています。RSIの計算方法は、たとえば14日間の値上がり幅の合計が4円、値下がり幅の合計が6円の場合だと
「4÷(4+6)×100(%)=40%」
となります。
RSIは0%~100%の間の値をとります。
「20~30%を下回ったら売られすぎ」と判断され【買い】サインとみなされます。
「70~80%を上回ったら買われすぎ」と判断され【売り】サインとみなします。

チャートを見ていると、概ねチャートの乱高下と一致しているのが見て取れます。ただ細かく見ていると、そのまま相場が上昇していったり、逆に下落していったりすることもあります。あくまでRSIは売買判断の目安の1つと考えておいてください。ちなみに値動きの荒いポンド/円の場合、RSIが70%を超えても5円ほどあげてるところもあれば、30%をわっても10円ほど値が落ちているところまであります。

RSIのみでの売買判断は少し危険だので、他のテクニカル分析と合わせて用いることをお勧めします。