【ドル円・5分足チャート】
22日は政府機関一部閉鎖へ追い込まれていた米つなぎ予算について、可決する見通しが伝わると市場はリスクオンで反応しました。
米連邦債務上限引き上げ問題など、この手の法案は毎回最終的には可決するため、悲観的に見ていた投資家もいなかったと思います。
NYダウは142ドル高となり、史上最高値更新。為替市場ではリスクオンの円安、欧州通貨が堅調に推移しました。IMFは世界経済見通しを発表し、3.7%から3.9%へ0.2ポイント引き上げています。
本日は日銀金融政策決定会合、展望レポート、黒田総裁会見に注目が集まります。次期総裁人事に関しては、今のところ黒田総裁の続投を見込む市場関係者が殆どです。
異次元緩和も間もなく丸5年、他の主要中銀が一斉に出口戦略へ向かっている中で、日銀もそろそろ出口戦略の議論が始まるかどうかが注目ポイントです。
しかしながら、過度な円高を避けたい黒田日銀は、慎重な姿勢を継続しそうです。結局、掲げた旗を降ろさないまま、実体は乖離していくステルステーパリングとなりそうです。
23日の日経平均は、前日の米株式3指数が揃って史上最高値の更新で、海外投資家の買いが先行し米欧に追従して日銀も金融政策の正常化に動くのではないかと警戒していた海外投資家が「現状維持」発表を受けて買いを入れて上げ幅を広げ、結局、前日比307円高の24124円と大幅続伸で取引を終えています。
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