今日は病院の日。喘息持ちなので、定期的に通っている。といっても、普段は症状も落ち着いていて、ほとんど薬をもらうための通院だ。今日もいつものように診察を受けて、先生と少し話をした後、処方箋をもらって薬局へ向かった。

 

今回処方された薬の種類がひとつ減った。喘息は一生付き合っていかなければならない病気だから、薬がゼロになることはないけれど、それでも減っていくのはうれしい。これも毎日ちゃんと薬を飲み続け、生活習慣に気をつけている成果なのかもしれない。

 

病院を出て、いつものようにゆっくりと帰り道を歩く。今日は風が冷たく、まだ冬の名残を感じる寒さだったけれど、ふと街路樹に目を向けると、小さな新芽が出ているのが見えた。そういえば、数日前は少し暖かかったから、その影響で芽吹いたのだろうか。こうして少しずつ春の気配を感じるのは、なんだか気持ちが温かくなる。

 

それにしても、今年の冬は特に寒かった気がする。寒い日が続くと、つい家にこもりがちになってしまうけれど、これからは少しずつ外に出る時間を増やしたい。春が近づけば、花も咲き始めるし、空気も柔らかくなる。気温が上がると喘息の発作も起きにくくなるので、暖かい季節は本当にありがたい。

 

天気予報では、来週から気温が上がるらしい。最高気温が二桁になる日が増えてくるとか。冬のコートをしまうにはまだ早いけれど、少しずつ春服の準備をしておこうかな。こういう季節の変わり目には、体調を崩しやすいので油断は禁物だけれど、それでも暖かくなっていくのはやっぱりうれしい。

 

家に帰ると、温かいお茶を入れて、少しほっと一息ついた。窓の外を見ると、まだ冷たい風が吹いているけれど、空の色はどこか春めいている気がする。ゆっくりではあるけれど、確実に季節は進んでいる。来週、また街を歩けば、もっと春の気配を感じられるだろうか。そんなことを考えながら、今日処方された薬をケースにしまった。

春は、もうすぐそこだ。