中国経済の動向は世界経済に影響しますので、中国元(人民元)をトレードする投資家だけでなく、FXトレーダーなら無視できない状況です。
先週の金利市場では短期金利が一時的に13%にも跳ね上がった後に急落するなどの混乱がありました。中国の銀行の連鎖破綻の噂までもが飛び交っているといいます。
中国元(人民元)の金利スワップで基準となる中国の政策金利は「一年物の貸出基準金利」ですので、短期金融市場の動向が直接金利スワップに影響はしません。
けれども、金融市場の混乱が中国の実体経済に悪影響を与えることが懸念されていますので、今後の中国経済の先行きには十分注意を払いたいものです。
この短期金融市場の混乱について、市場関係社や専門家の間では、中国人民銀行(中央銀行)が「影の銀行(シャドーバンキング)」を規制しようと金融引き締めを行ったことが背景にあるとされています。
金融引き締めとは、市場に出回るお金の量を減らすことで、短期金利を引き上げるのはその手段のひとつです。
金利が上がれば融資そのもののハードルが上がってお金の貸し借りが減るので、動くお金の量も減るというわけです。
「シャドーバンキング」とは、中国の金融当局の管理下にないアンダーグラウンドな銀行取引のことで、通常よりも高い利率で融資が行われています。
資金は、地方政府が設立した土地開発会社や、経営不振企業に流れていることが多いと言われます。
中国人民銀行は、こうした不正な銀行取引を規制する目的から金融引き締めを行ったようで、金利上昇を容認していました。しかし、金利の大幅な上昇が中小の銀行や企業の資金調達を難しくし、中国の実体経済にまで悪影響が出るという懸念が広がっています。
つまり、中国政府が「影の銀行」をつぶそうとすれば、中国経済自体がクラッシュしてしまう可能性があるのです。
その危険を回避するため、中国金融当局は金利の引き下げに動き、短期金利は21日に8.5%に下落しました。
しかし、市場関係者の間では「引き締め方向の金融政策は当面続くだろう」との予想が多く見られます。
2011年に中国の政府系シンクタンクの研究員が、今年7~8月に中国の地方政府・銀行・企業が相次いで経営破綻するという見通しを発表していました。
中国政府の金融引き締めが実際に「中国経済の崩壊」を引き起こしてしまうのかどうか。
中国経済の動向から目が離せませんね。
中国元(人民元)の金利スワップにとっては、このような金融市場の混乱と中国政府の対応が、政策金利にどのように影響するかが気になるところです。
このブログでも何か関連する情報が出次第お伝えしたいと思います。
