鉱工業生産、先行き回復鮮明に:識者はこうみる
FXトレードに役立つ情報です。
是非活用してください。
|
|
| 拡大写真 |
| 6月29日、経産省が発表した5月鉱工業生産指数速報(2005年=100、季節調整済み)は前月比5.7%上昇の88.8となり、2カ月連続の上昇となった。川崎市で5月撮影(2011年 ロイター/Toru Hanai) |
ロイターの事前予測調査では前月比5.5%上昇と予想されていたが、発表数値は予想を上回った。生産予測指数は6月が前月比5.3%上昇、7月が同0.5%の上昇となった。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●自動車業界の生産回復がけん引
<コスモ証券 投資情報部 担当課長 田口はるみ氏>
5月の鉱工業生産は予想をやや上回り、生産は順調に回復しているという印象だ。特に輸送用機械が伸びており、自動車業界の生産回復がけん引しているとみている。先行きは7月に伸びの鈍化が見込まれているが、夏の電力制約の影響で控えめに見積もっているとみられ、特にネガティブ視していない。今後は秋口以降の生産回復がポイントとなるだろう。
●順調な回復、貿易赤字も今後は縮小へ
<住友信託銀行 マーケット・ストラテジスト 瀬良礼子氏>
5月の鉱工業生産は、震災による落ち込みから順調な回復を見せた。輸出企業の生産も回復しているとみられ、5月は8537億円の赤字だった貿易収支も、今後は赤字幅が縮小しよう。輸出企業の為替取引も回復するとみている。サプライズはなく、為替市場への影響は限定的だ。
ただ、モメンタムが強いとはいっても、生産水準でみれば震災前から3分の1戻しといったところ。まだ、復旧の途上にある。今後は、夏場の節電の影響なども気になるところだ。
●V字回復達成する可能性高ま
<みずほ証券 マーケットエコノミスト 土山直樹氏>
5月鉱工業生産指数速報は前月比5.7%上昇と予想通り強く、6月予測指数も同5.3%上昇と引き続き大幅増が見込まれており、V字回復を達成する見通しが非常に高くなった。7月の予測指数は若干弱かったが、6月と7月の予測指数を当てはめると、8月や9月にはだいたい震災前の水準に回復する。輸送機械工業、一般機械工業などを中心に、川下産業である加工産業の回復が少しずつ素材産業などの川上産業まで波及することによって生産全体を押し上げる構図が続きそうだ。
市場に与える影響については、日本の景気回復はもともとわかっていたが、日本のサプライチェーンの回復は米国のサプライチェーンの回復にも波及する公算が大きく、夏にかけて米株高/債券安の展開が生じやすいとみている。日本もこれに引っ張られる形で、金利上昇局面に転じてもおかしくない。
【関連記事】
4月鉱工業生産確報値は前月比+1.6%=経産省(速報値+1.0%)
UPDATE3: 4月鉱工業生産速報が下げ止まる、5月以降自動車の牽引で7─8%の伸び
UPDATE1: 3月鉱工業生産確報値は前月比‐15.5%=経産省(速報値‐15.3%)
3月鉱工業生産確報値は前月比‐15.5%=経産省(速報値‐15.3%)
鉱工業生産が15・3%低下
「この記事の著作権は ロイター に帰属します。」