今やスマホでパシャっと写真を撮り
あっという間にネットで公開もできる。
自分の作品を共有してもらうことが楽しくて
普段から撮ることを意識している人が増えた。
1995年まだGoogleもInstagramもない時代、
キャノン主催の写真新世紀で女子高生がグランプリをとった。
その娘の名はHIROMIX。
女子高生写真家としてメディアでも大きくとりあげられた。
その翌年蜷川実花が優秀賞を受賞。
ガーリーフォト ブームの幕開けであった。
この写真新世紀はガーリー写真家の登竜門になり
コンパクトカメラで、まるでお喋りを楽しむかのように
好きなものだけを好きなように撮るスタイル、
ガーリーフォトが世に拡散されていく。
彼女達の可愛く楽しく日常を切り取る
写真というかデザインに近いその写真群は
いままでのカメラ小僧の持つオタクで暗いイメージの
写真界を一変してしまった。
被写体は主に身の回りのものであることが多く
街やお店でのスナップ写真はもちろんのこと、
部屋や小物
または友人や自身のヌードなど
可愛く楽しい女の子の世界を次々と写真に焼き付けていった。
この当時PARCOは
若者のカルチャーやアートを展開し
TVCMなどで異彩を放っていた。
PARCO劇場、
CLUB QUATTRO,
渋谷スペイン坂スタジオなどの
文化施設を持ち、
ビックリハウスという読者投稿を主軸とした
面白雑誌をリリースして若者文化に多大に影響を与えていた。
そのPARCOでアート作品を一般募集したUrbanArt展が開かれる。
1993年UrbanArt#2のパルコ賞は「家族」という作品であった。
The family photos of Yurie Nagashima
写真家 長島有里枝の作品であるのだが
雑誌でこの作品を見て眼が丸くなったのを覚えている。
普通のご家庭であると思うのだが
全員、全裸で記念写真を撮った作品。
いやいや、もう感服せざるおえない。
そして、どうだ!と言わんばかりの目で写る坊主頭の有里枝さん。
反則技ではないかと思えるインパクトであった。
荒木経惟も思わず膝を打ったのも充分頷ける。
時代的にもガーリーフォト創世記。
2000年には写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛写真賞を
HIROMIX, 蜷川実花、長島有里枝の3人が同時受賞。
ガーリーフォトは完全に世に認められる形となった。
特に長島さんが好きであった。
自身のセルフヌード作品なのだが
私が女の体を持っていたら、こういうことやる!というような写真の数々。
とことん裸にこだわった作品の数々。
短髪がまたやんちゃそうで、なんとも魅力的であった。
アメリカ留学を経て、
彼氏から夫になる男との写真集を発表する。
表紙が夫のパンツごしの勃起。
そこには無防備な日常生活がたくさん写っていた。
スナップ写真を整理して作成したと思われるこの写真集には
おちん●んは愛らしく可愛らしくユーモラスなものとしてとらえれられていた。
おちん●んって愛しいものなんだ。女性が言うと説得力あります。
男性からすれば他人のおちん●んなんてグロテスクだもの。
でも素敵な夫婦。(その後この彼とは離婚してしまいます)
蜷川実花の活躍は言うまでもないだろう。
HIROMIXは去年で20周年を迎えた。
そしてやんちゃそうだった長島さんは出産、離婚、育児と経験し
大人の素敵な女性になっていました。
執筆業もなされてジェンダーや家族をテーマに新たなパートナーと共に
家庭と仕事を両立させ現在も精力的に活動なさっています。
昔と比べるとしっかりと母の顔ですね。素敵です。
そういえば野村佐紀子さんと写真展をしていたこともありました。
野村佐紀子さんといえば荒木経惟のお弟子さんで
男性ヌードを得意とするカメラマンです。



