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今宵、淫な夜空に

悲しい夜空を
見上げている
あなたへ

80年代、英国の音楽は、

 

世界のトレンドであった。

 

それは、ビートルズからはじまり、

 

今日まで変わらないかもしれない。

 

 

 

パンクやニューウェーブ、

 

UKポップと評される

 

ワム! カルチャークラブ デュラン・デュラン

 

カジャグーグー ペットショップボーイズ

 

ユーリズミックス ハワード・ジョーンズ 

 

ポールヤング ヒューマン・リーグなどなど、

 

はるか海の向こう英国発の

 

最先端のサウンドに、

 

当時学生だったわたしは、夢中になっていた。

 

 

 

 

同時に、ゲイであることをカミングアウトするのも

 

世のながれだったようだ。

 

次々にアーティストたちが、Me Too していく。

 

クイーンのフレディ・マーキュリー、

 

ジョージ・マイケル、エルトンジョン、

 

ボーイジョージ、ペットショップボーイズなどなど

 

ゲイの人の感性の高さを

 

世界中に知らしめる流れでもあったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

1983年にリリースされ

 

大ヒットを記録した

 

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「リラックス」。

 

ボーカルのホリー・ジョンソン 、ポール・ラザフォード のふたりは、

 

ゲイであることをカミングアウトしていた。

 

 

 

 

 

当時、FMでもヘビーローテイションされており、

 

ラジオのパーソナリティが、

 

過激な歌詞が、世界中で問題になっていることを

 

話題にしていた。

 

 

 

 

「この曲は、SEXしている曲だ。」

 

友人である、知ったかぶりのブサイク自評音楽通は、

 

口から唾をとばし、

 

興奮気味にわたしに教えてくれた。

 

 

まだ中学生のわたしは

 

英語なんてわかるはずもなく、

 

アルバムジャケットのデザインと

 

MTVのSMチックなPVを観て

 

なるほど、たしかにSEXを歌っているっぽい

 

と思ったものだ。

 

 

 

relax

don`t do it

when  you want to come

when you want to suck to it

 

リラックスしな

それじゃできない

イキたいのなら

しゃぶりたいのなら

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

事実、まるでゲイがSEXする様を歌うこの歌詞はBBCなどで

 

放送禁止になった。

 

PVも放送禁止となってしまうのだが

 

それでも世界的な大ヒットとなる。

 

 

 

 

 

 

これを仕掛けたのがバグルス、イエスでボーカルを務め

 

アート・オブ・ノイズなどのユニットでも有名なトレバー・ホーン。

 

センセーションを起こし人々の興味を向けさす戦略と

 

最先端のサウンドは

 

トレバー・ホーンを名プロディーサーに押し上げた。

 

 

 

バグルス「ラジオスターの悲劇」 

 

イエス「ロンリーハート」は彼の作品だ。

 

t・A・T・u の「All the things she said」 

 

も彼の手によるもの。

 

サウンド・プロデューサーであるとともに仕掛け人の顔も持つ。

 

 

 

 

 

 

 

トレバー・ホーンとフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは2作目を発表する。

 

「トゥー・トライブス」は9週連続一位と

 

彼らの最大のヒットとなる。

 

Frankie Goes To Hollywood - Two Tribes

 

When two tribes go to war

A point is all you can score

Giving you back the good times

Tell the world that you're winning

Listen to the voice saying follow me

Sock it to me biscuits now

 

2種類の血族が争いを始める

あなたたちがすべて獲ることができるということがポイント

お前を良かった時代に戻してやる

勝利を世界に宣言しろ

聞け。我に従う声を

誰でもかかってこい

 

 

 

世界の期待に応えられるかどうか、

 

この2曲目にかかっていたのだが、

 

見事にトレバーホーンサウンドで、

 

世界をうならせた。

 

このプロモ―ションビデオを見た時、

 

うわ!!すげっ!! となったのを覚えている。

 

当時、PVを見たことがある人は、

 

このニュアンスがわかるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米ソの冷戦時代を皮肉っており

 

レーガン大統領とチェルネンコ書記長のそっくりさんが出演、

 

土俵で取っ組み合い、まわりで観ている観客にあおられ

 

みっともない、ぶざまなケンカをするストーリーとなっている。

 

こんなPV作っていいのか?と心配したくらいだ。

 

 

 

もともと、このバンド名が変わっている。

 

 

 

フランキーとはフランク・シナトラのこと。

 

誰もが知るエンターティナーなのだが、

 

シンガーだけにとどまらず、

 

ミュージカル映画などにも出演、

 

ハリウッドに進出したころ、

 

イタリア・マフィアとの黒い関係を取りざたされる。

 

「都へ出てきて堕落する」 というニュアンスをこめた

 

バンド名なのだそうだ。

 

 

 

 

 

英国のバンドが

 

米国と露国のケンカを

 

さめた目でみながら、嘲笑う。

 

そのまんま世界情勢と同じような・・。

 

この感性。ゲイのクリエイティブセンスは抜群だ。

 

文句なし。

 

 

 

 

 

 

活動期間は実質7年くらいだろうか、

 

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは

 

トレバー・ホーンの操り人形と言われていた。

 

現にホーン抜きで作成したアルバムは売れなかった。

 

すごかったのは、トレバー・ホーンなのか・・・?

 

にしてもこの話題性はすごかった。

 

彼らは、時代に作られたのかもしれない。