★ドル円は114円台半ばから113円まで下落する展開に
昨日のドル円は東京市場に114.7円台までドル高が進みましたが、NY市場には114円を割って再び113円半ばまで押し戻される展開となりました。
最近のドル円は114円半ばで反発することが多く、昨日のドル円は114.5円を超えたことで更に上昇していくことが期待されましたが、海外市場では徐々に押し戻される形となり、NY市場には113.6円台までドル売りが進みました。
税制改革法案は昨日から下院での修正討議が始まり、審議が難航するとの懸念からドル売りが進みました。
さらに、イエレン議長に加えて、昨日はNY連銀のダドリー総裁が、辞任を正式に表明したこともドル売りに影響したようです。
今週は目立った経済指標もないので、政治的な話題やニュースが相場を判断する材料となりそうです。
★トランプ大統領のアジア歴訪で北朝鮮情勢に警戒感も
今週のイベントで注目すべきは、トランプ米大統領のアジア歴訪です。トランプ大統領は先週末の5日から来日し、今日韓国に向けて出発します。
来日中は日米貿易問題や北朝鮮問題などについて安倍首相と対談しましたが、この点では相場への大きな影響もありませんでした。
トランプ大統領は今日から韓国を訪問し、後に中国を訪問しますが、各国での協議の内容よりも意識されるのは今後の北朝鮮情勢となりそうです。
★ドル円は材料不足と政治的リスクで重たい雰囲気に
今日はNY時間にイエレン議長の発言が予定されています。一応相場の動きにも注意しつつよく見ていくようにしましょう。
トランプ大統領のアジア歴訪では引き続き北朝鮮情勢が警戒され、米国ではロシア疑惑や税制改革案の審議難航などが政治的リスクが、ドル円の上昇を抑える要因となりそうです。
今週はイベントも少なくドル円も上昇しづらい雰囲気が続きそうですが、レンジ相場では相場の急変に気を付けてよく見て行くようにしましょう。
▼FXとは?漫画で解説
▼初期資金はどれくらいがいいの?
▼資金やレバレッジ加減の調整に