基本的な考え方
セクターサイクルとは、
景気循環(回復 → 拡大 → 過熱 → 減速)に応じて、資金が移動する業種の順番を捉える分析手法である。
※ 実際の確認は
ETF(セクターETF)や代表銘柄の相対パフォーマンスで行う。
① 景気後退〜底入れ局面(景気が悪い)
金利:低下局面/業績の安定性が評価される
-
上昇しやすいセクター
-
公共・通信
-
食品・医療
-
→ 生活に必須な支出が中心
→ ディフェンシブセクターが選好される
※ 株価は「業績の良さ」より
**「下がりにくさ」**が評価される局面
② 景気回復初期(景気の谷)
金利:低水準/先行期待が動き出す
-
資金が移り始めるセクター
-
機械・鉄鋼
-
化学
-
ハイテク
-
エネルギー
-
→ 設備投資・生産回復への期待
→ 景気敏感株が先行して動く
※ この段階では
実体経済はまだ弱いことが多い
→ 株価が「大底を先に打つ」ことが多い
③ 景気拡大期(消費が広がる)
金利:緩やかに上昇/雇用と賃金が改善
-
資金が移る先
-
小売
-
百貨店
-
自動車・家電
-
→ 「高額ではないが量の出る消費」
→ 個人消費の回復がテーマ
④ 景気過熱期(景気の山)
金利:高水準/金融引き締めが意識される
-
上昇しやすいセクター
-
銀行・保険
-
不動産
-
→ 金利上昇メリット
→ 大型投資・資産価格への資金流入
※ この局面は
「景気が一番良いが、株は天井を打ちやすい」
セクターサイクルで重要な注意点
① 株価は「景気の先」を動く
-
実体経済が最悪 → 株価は回復し始める
-
景気が絶好調 → 株価は天井を打つ
→セクターの動き=景気の未来予想
② すべてが教科書通りにはならない
-
金融政策
-
地政学リスク
-
テクノロジー革新
などにより、
一部セクターだけが先行・遅行することも多い
《小メモ》サイズ別で見る景気の兆し
-
ラッセル2000(小型株) vs S&P500(大型株)
→小型株が相対的に強くなり始めると
「景気が底打ちし、回復局面に入りつつある」サイン
※ R2000 ÷ S&P500 の比率チャートを作ると実戦的