シンクラウドデスクトップ for FX → Ubuntuで失敗 → ABLENETのWindowsへ乗り換え

EA(自動売買)を本番運用するなら「24時間稼働」が前提になります。自宅PCをつけっぱなしにする方法もありますが、停電や回線障害、Windows Updateなどで止まるリスクが高いので、私はVPS(仮想マシン)を使ってEAを動かす構成にしました。

この記事では、実際に私がやった流れをもとに「なぜUbuntuをやめてWindowsにしたか」「どのくらいのスペックが必要か」「リモートデスクトップ接続やMT4導入はどうやるか」をまとめます。


1. まず「シンクラウドデスクトップ for FX」で契約した理由

最初に選んだのは、FX向けをうたっている シンクラウドデスクトップ for FX です。FX用を前提にしたサービスだと、次のような点が期待できます。

  • そもそもEA運用の利用者が多い(情報が探しやすい)

  • 24時間稼働が前提のプラン設計になっている

  • リモート接続してデスクトップとして使える

「まずは試してみる」目的で、無料トライアルがあるのは入り口として助かりました。


2. EAを2〜3個回すなら、どれくらいの容量(スペック)が必要?

結論から言うと、EA 2〜3個程度なら“超ハイスペック”は不要ですが、安定運用を狙うなら最低ラインがあります。

目安(MT4でEA 2〜3個・チャート複数枚の想定)

  • CPU:2 vCPU 以上(最低でも2コア推奨)

  • メモリ:4GB以上(できれば8GB)

  • ストレージ:60GB以上(できれば100GB)

  • 回線:常時接続・安定が最優先

なぜこの目安かというと、EA自体は軽くても以下が積み重なるからです。

  • チャート枚数(通貨ペア・時間足)が増えるほど負荷が増える

  • インジケーターやログ出力が増えるとディスクとメモリを消費する

  • Windows Updateや常駐ソフトで意外にメモリを食う

「同時チャート何枚」ってどういう意味?

MT4は「チャート1枚=1つの銘柄/時間足の表示」です。
EAを動かすときは基本的に EAを入れたチャートが稼働単位になります。

例:

  • GOLD(H1) のチャート1枚にEA1本 → OK

  • 同じGOLDでも M15・H1・H4 を3枚開いて別EA… → チャート3枚分の負荷

  • 監視用に複数銘柄を開く → さらに増える

EAが2〜3本でも、チャートが10枚を超える運用だと重くなることがあります。


3. Ubuntu環境でつまずいた:結論「本番運用では失敗が多い」

契約後、当初はUbuntu(Linux)環境でMT4を入れようとしました。しかしここで大きくつまずきました。

つまずき①:Mac用(.pkg)はUbuntuではインストールできない

私は MetaTrader4.pkg を開いてインストールしようとしましたが、Ubuntuでは「インストーラとして動かない」ため、パッケージの中身(フォルダやファイル)が表示されるだけでした。

  • .pkgはmacOS用

  • Ubuntu(Linux)では Finderもない(FinderはmacOS専用)

  • つまり「やり方が違う」以前に 土台が違う

つまずき②:Windows用(.exe)もそのままでは動かない → Wineが必要

UbuntuでWindowsアプリ(MT4のexe)を動かすには、基本的に Wine が必要です。

ただし、Wineを入れても…

  • 依存関係エラーでインストールが止まる

  • Debugger(winedbg)が起動してインストーラが拒否する

  • 32bit prefix などの知識が必要になり、手間が増える

  • そもそも MT4(terminal.exe)自体がクラッシュして起動しないケースもある

つまずき③:運用面のデメリット(これが致命的)

仮に起動できても、Ubuntu+Wineは本番運用だとリスクが増えます。

  • トラブル時の切り分けが難しい(EAの問題?Wineの問題?)

  • アップデートや環境差分で突然動かなくなる可能性がある

  • 「24時間止めない」が目的なのに、保守に時間が取られる

結論として、私は **Ubuntuでの運用は“やれる人向け”**だと判断し、安定を優先して方針転換しました。


4. シンクラウドは契約破棄(解約)へ:判断基準

私が解約を決めた理由はシンプルです。

  • 目的は「EAの本番24時間稼働」

  • Ubuntu+Wineでの導入に手間がかかり、起動も不安定

  • 本番運用の“安定性”が担保できない

無料トライアルの段階で分かったのはむしろ良かった点で、ここで損切りして次へ進みました。


5. ABLENETでWindows環境を契約した理由(メリット)

次に選んだのが ABLENETのWindows環境です。
私がWindowsを選んだ理由は、EA本番運用では圧倒的に楽だからです。

  • MT4はWindows前提で情報が多い

  • インストールもexeで素直に進む

  • EA稼働のトラブルが減る(Wine層がなくなる)

  • 再起動・自動起動など運用ノウハウが確立している

「回り道せず、最初からWindowsにしておけばよかった」というのが正直な感想です。


6. リモートデスクトップ(RDP)のつなぎ方(Windows VPS)

Windows VPSに接続する方法は RDP(リモートデスクトップ) が一般的です。

接続のざっくり手順(Windows PCから)

  1. VPS管理画面で「接続情報」を確認(IPアドレス、ユーザー名、パスワード)

  2. Windowsの検索で 「リモートデスクトップ接続」 を起動

  3. 「コンピューター」にIPアドレスを入力して接続

  4. 資格情報(ユーザー/パス)を入力してログイン

つまずきやすいポイント

  • PCの時刻がズレると認証で失敗することがある

  • 保存された資格情報が間違っていると接続できないことがある

  • 会社回線などでRDPがブロックされる場合がある(テザリングで切り分け可能)


7. MT4のダウンロード・インストール方法(XMTrading)

Windows環境なら、MT4導入はシンプルです。

手順

  1. XMTradingの公式サイト(会員ページ)から MT4(Windows版) をダウンロード

  2. ダウンロードした xmtrading4setup.exe などを実行

  3. 画面の指示に従ってインストール(基本 Next→Install)

  4. MT4起動後、「ファイル → 取引口座にログイン」

ログインで重要:サーバー名

XMはサーバー名が複数あり、サーバー不一致だと回線不通や無効な口座になりがちです。
メールや会員ページに書かれているサーバー名(例:XMTradingMU-Real xxx など)を 完全一致で選ぶのがポイントです。


8. EAを入れて動かす(最低限ここだけ)

  1. MT4で「ファイル → データフォルダを開く」

  2. MQL4/Experts にEA(.ex4 / .mq4)を入れる

  3. MT4再起動 or ナビゲーター更新

  4. チャートにEAをドラッグ&ドロップ

  5. 自動売買をON(ボタンが緑、ニコちゃん表示など)


まとめ:EA本番運用は「Windowsが近道」

私の結論はこれです。

  • Ubuntu+Wineは「動くことはある」が、ハマると抜けづらい

  • EAの24時間本番運用は「安定が命」

  • 結果的に、Windows VPSに寄せた方が早いしラク