■ アセットサイクルとは

景気循環と金利水準の変化に応じて、相対的に強くなる資産が入れ替わる流れのこと。
「どの資産が安全視され、どの資産にリスクマネーが向かうか」を見る。


① 金利が高い・景気の山(リスク回避)

景気後退が意識され始める局面

  • まず買われるのは 金(ゴールド)
     → インフレ・信用不安・通貨価値低下へのヘッジ

  • 次に 債券

    • 先進国ソブリン債(国債)

    • 先進国・高格付け社債(適格社債)
        例:コカ・コーラ、トヨタなど

→「信用リスクが極めて低い資産」が選好される局面。


② 金利が低い・景気の谷(リスク許容の回復)

「最悪は回避された」という認識が広がる局面

  • 買われ始めるのは 信用リスクの高い債券

    • ハイイールド債(BB格以下)

    • 新興国ソブリン債(例:ブラジル国債)

→「潰れないなら利回りを取りに行こう」という発想に転換。
株より先に リスク債券が動き出す のが特徴。


③ 景気回復初期(リスクオンの初動)

実体経済が回復し始める段階

  • 先に上がるのは 株式のバリュー

    • 理由:
        ・元々資産価値・利益がある
        ・タイミングを外しても戻りやすい

  • 次に 株式のグロース

    • 利益成長の「確信」が必要

    • 見込み違いだと再び売られやすい

→バリュー → グロース の順番は、アセットサイクルの王道。


④ 景気拡大後半(過熱ゾーン)

  • 不動産/REIT

  • コモディティ

  • 新興国株式

→金利上昇が進み、過剰なリスクテイクが起きやすい局面。
ここが 次の景気後退の種 になる。


重要な補足

  • アセットサイクルは
    「株 ↔ 債券 ↔ コモディティのローテーション」

  • 株式だけを見ていると、
    景気の“初動”と“終盤”を見誤りやすい

  • 特に重要なのは
    「株が動く前に、どの債券が動いているか」