株価は景気に対して およそ6か月先行する とされ、景気の転換点を読むうえで非常に重要な指標となる。
特に シクリカル銘柄(景気敏感株) の動きは、景況感をいち早く映し出すため、景気分析の実践で役立つ。
① 景気と株価のタイミング関係
景気(赤線)よりも株価(青線)が先にボトム・ピークをつける。
特に株価が景気を上抜ける局面=「景気は悪いが株価が上昇し始める」タイミングは最も収益機会が大きく、景気敏感株が先に動き出すフェーズである。
② 景気敏感株が動くとき(日経平均との関係)
チャート(鉄鋼ETFと日経平均)を見ると、
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2023年初~2024年4月にかけて鉄鋼(景気敏感株)が強く上昇
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その動きに 日経平均も遅れる形で追随
これは 株価が景気を上抜ける局面を示す代表例であり、
景気敏感株の上昇 → 景気改善の先取り → 市場全体の上昇
という典型的な構造が確認できる。
③ なぜ日本株は「カントリーとしての景気敏感株」と言われるのか
日本市場は以下の理由で、米国より景気に左右されやすい:
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金融・自動車・鉄鋼・化学など 景気循環に敏感な業種の比率が高い
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海外投資家から「日本株全体=シクリカル」という認識がある
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景気回復局面では輸出関連企業の業績が改善しやすい
そのため、
景気が回復に向かうと、日本株(日経平均)が米国株より先に強くなるケースがある
これは、景気敏感セクターが市場全体の方向性を左右する日本市場特有の傾向。

