① 財務三表を理解する


・P/Lの「利益」は会計上の利益であり、現金の動きとは異なる。 

・C/Fを見ることで「実際にお金が増えているか」がわかる。


② 減価償却費を理解する 

・P/L上では「費用」として利益を減らす。 

・B/S上では「資産価値」を徐々に減らす。 

つまり、現金を支出しない“費用”であり、 「会計上の利益」と「キャッシュフロー」の差を生む要因になる。

例:機械を1000万円で買って10年使う場合 → 購入時に現金は出るが、費用は10年間に分割して計上(=減価償却)。


③ B/S(貸借対照表)を理解する 

B/Sを読むことで、「会社の安定性」や「資金の使い方・集め方」が見えてくる。


・自己資本比率(=自己資本÷総資本)が高い企業は、倒産リスクが低く財務健全。


■3つのキャッシュフローの関係 

キャッシュフローとは「お金の流れ」を表す。 

3つの視点で会社の“お金の健康状態”を見られる。


健康な企業のパターン 

営業CF :+(稼いでいる) 

投資CF :−(成長に投資) 

財務CF :±(返済または安定調達)


財務三表のつながり図(テキストフロー) 

【P/L(損益計算書)】  

│  

├─ 売上高 - 費用 = 利益(当期純利益)  

│  

└→【利益の一部】が「内部留保」としてB/S(純資産)へ反映    

(利益剰余金として蓄積)      

↓ 

─────────────────────────────── 

【B/S(貸借対照表)】  

│  

├─ 資産:現金・売掛金・在庫・固定資産 など 

├─ 負債:借入金・買掛金 など  

└─ 純資産:資本金・利益剰余金(P/L由来)

│  

└→ 資産の増減や投資・借入の動きは    

C/F(キャッシュフロー計算書)へつながる   

 ─────────────────────────────── 

【C/F(キャッシュフロー計算書)】  

│  

├─ 営業CF:本業の稼ぎ(P/Lの利益+非現金項目調整)  

│   → 「減価償却費」など現金を伴わない費用を戻す  

│  

├─ 投資CF:設備投資・資産売買(B/Sの固定資産変動)  

│   → マイナスなら投資中、プラスなら売却中  

│  

└─ 財務CF:借入・返済・配当(B/Sの負債・純資産変動)      

↓ 

─────────────────────────────── 

【C/Fの結果】= 現金の増減  

│  

└→ B/Sの「現金・預金」残高に反映     

↓ 

─────────────────────────────── 

【全体サイクル】  

P/L(利益を出す)    

↓  

B/S(資産と資本に反映)    

↓  

C/F(現金の流れを確認)    

↓  

再び利益成長のために投資・運用へ