フィクションですよーラブラブ
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抱きしめるより、キスするより、自分の気持ちを正直に伝えることが、こんなにドキドキすることだなんてエムボは知らなかった。



ーーちゃんとスジョンのこと、好きだよ。


ーー私と、つきあってください。




クリスタルの淡い桃色の唇を見つめる。
その答えが紡ぎ出されるまでの時間が、とても長く感じられた。

足を折りたたんで自分の膝の上に置いた水玉のクッションをじっと見つめるクリスタル。
蒸気した頬で何か難しく考え込むような表情をしている。






「......う、うん」



それは蚊の鳴くような声だった。
それでも、エムボの耳にはしっかり届き、満面の笑顔を向けたエムボは大げさに両手を広げてクリスタルを抱きしめようとした。


が、その腕をクリスタルの両腕に抑えられる。


「言っとくけど、あたし、すっごいワガママだよ?」


クリスタルは上目遣いで言う。


「知ってる!」


「そっ、それから、意外と嫉妬深いよ?メンバーにも嫉妬しちゃうかも」


「それも知ってる!あー、睨まれてるなぁってよく思ってたもん」


「なっ。嘘でしょ?!」



ゆでダコのようになるクリスタルに、エムボは堪えきれず笑い出す。


「ほんとだよ。スジョン顔にすぐ出るもん。

......だから、私のこと好きなのも知ってたよ?」




ボスッ!!!



水玉クッションがエムボに飛んできた。


「ほんと自惚れてる!だから、それはあの人に似てたから......」


言いかけて、クリスタルは口をつぐんだ。
一瞬のうちにエムボの表情がひどく悲しそうに変わったから。


「......ごめん、なさい」


これは、言っちゃいけなかった。
慌てて取り繕う。



沈黙が2人を包む。



クリスタルが何も言えずにいると、うつむいていたエムボが不意に顔をあげ、にっとした表情を見せた。



「うん、自惚れてるよ。私、モテるもん。女の子からも、男の子からもね。

でも、好きな人からはちゃんと聞きたいよ?

スジョンも私のこと、好き?」



笑っているエムボの目だけは、真剣なように見えた。


クリスタルは赤くなりながらも、しっかりとエムボのその目を見て、言った。




「うん、あたしも好きだよ」



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