読書で脳が鍛えられてるんじゃないの?と以前から思っているんですが、科学的に実証されたものを取り入れてやり続けることも必要かなと思ってやっています。
効果は期待しないでやっていますが、何回かに一度の脳年齢測定は、毎回スリリングで結果がよかろうとわるかろうとやり続けるモチベーションになります。
効果は期待しないでやっていますが、何回かに一度の脳年齢測定は、毎回スリリングで結果がよかろうとわるかろうとやり続けるモチベーションになります。
今回は、古い本なんですが、
「読み」「書き」「計算」で脳がよみがえる/高瀬 毅著
この本は、とある老人介護施設の痴呆性高齢者の脳機能の改善の実態をレポートした本です。
簡単な「読み」「書き」の練習を痴呆性高齢者に行うというこの学習療法を指揮していたのが、ほかでもない東北大学の川島隆太教授だったんです。
そう、大人のDSトレーニングの川島教授です。
そう、大人のDSトレーニングの川島教授です。
私がコツコツ続けているDSトレーニングでどういう効果があるのかを確かめたくて、思わず手にとってしまいました。
■今回のゴール
川島教授の学習療法でどんな効果が現れているのか知りたい。
それを知って、DSトレーニングを続けるモチベーションにしたい。
著者がはじめて施設に取材に行った日、学習療法を受けるために、対象となっている老人たちが自分の順番になるまで待っている光景を目にしました。毎日15分ほどの学習時間なのですが、その学習を行う部屋が小さくて全員一緒に出来ないため、毎日並ぶんだそうです。
そのとき、列に並んでいたあるお年寄りが、早く学習をしたいため、乗っていた車椅子から立ち上がり、順番を追い抜かして学習室に入ろうとしたシーンを目撃したと書かれていました。
簡単な「読み」「書き」「計算」をする前までは、自分で車椅子から立ち上がることもしない無気力で何事にも無関心だった老人が、強い欲求をもって行動するという光景を目の当たりにして非常に驚いたと書かれていました。
簡単な「読み」「書き」「計算」をする前までは、自分で車椅子から立ち上がることもしない無気力で何事にも無関心だった老人が、強い欲求をもって行動するという光景を目の当たりにして非常に驚いたと書かれていました。
それだけ、簡単な「読み」「書き」「計算」は脳にとって効果のあるものなのか?
■驚きの効果
脳を鍛えるための学習と聞くと、難しい問題を解くと良いのでは?とイメージしてしまうのですが、実は、難しい問題よりも、簡単な「読み」「書き」「計算」のほうが脳への刺激が広範囲になるというのです。
実際、その簡単な問題を解いている最中、お年寄りの脳の前頭前野という、おでこあたりの脳が活発に働いていることが分かっています。
ここは、人が動物ではなく、人として生きていくために必要な機能をつかさどる場所で、この前頭前野を鍛えることによって、各能力の機能向上、もしくは機能低下を防ぐことができることも分かっています。
逆に難しい問題を解いているときには、意外にも脳の活動範囲が小さいんですね。
さて、その期待できる効果なのですが、
・考える力
・決定力
・感情の表現力
・行動力
・記憶力
・他者とのコミュニケーション力
以上の能力の向上が期待できるんですね。
この「読み」「書き」「計算」という学習療法を続けた老人たちにどんな変化が現れたかというと
・痴呆の影響で無表情だったお年寄りの表情に変化がでてきた。
・自分から相手に興味を示し、コミュニケーションを取るようになった。
・学ぶ意欲が出てきた。
こういう結果は、先ほど書いた、学習療法が、前頭前野を刺激することから起こる効果なんだろうと思います。
私は、もちろん痴呆はないですが、やはり日常生活で、ちょっとしたことを忘れてしまうなんてことが起こります。
脳も道具と考えれば、使わなければ錆びてしまいます。
一時期、たいへんなブームになった、大人のDSトレーニング。
これはコツコツとやり続ける意味があるとこの本で再確認ができました。


