重要だと思っていることしか感じられない。 | 専業トレーダーブログ

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僕は、FX専業トレーダーという人生を選んだんだ。日々の生活から考え方・トレード検証まで。



僕たちは、今目の前に広がる世界を、あたかも全て分かったようなつもりで生きている。自宅はこんなところ・会社はこんな感じ、あの人はこんな人・自分はこんな人間など。

でも、それはあくまで自分が勝手に定義した見え方に過ぎない。人は、自分が重要だと思っている側面しか感じられないようにできているんだ。



今いる部屋を、何も考えずにゆっくり見回してみるだけでも色々なことに気付く。あんなところにシミがあったのか、天井のこんなところに報知器が付いていたのかと。

自分の鼻の頭だって、意識すると視界に入っているのが分かる。常に視界に入っているはずなのに、普段は全く見えていない。


毎日見ているはずの狭い世界なのに、実は何も見えていないんだ。自分が重要だと思っていることしか、視界に入ったとしても認識できないんだ。



すごい人ごみの中でも、連れ添った仲間との会話は成立する。色々聞こえてくる話し声の中で、重要だと思っている仲間の声だけをしっかり聞き取ることができるんだ。

逆に一人で街に出ても、ふとひっかかる言葉が耳に入ると、その人たちの会話に自然と耳をすましてしまう。自分にとって、何か重要な話ではないかと感じたからなんだ。



人をみるときも同じことだ。

仕事をすごく大切にしている人なら、あの人は仕事できないなと思えば、その人をダメな人だと認識するだろう。

自分が重要だと思っている仕事についてはダメな人かもしれないけれど、自分が全く重要と感じていない分野については素晴らしい人かもしれない。

何よりも家族を大切にする人かもしれない・社内のムードメーカーになってくれているのかもしれない。今見えているその人は、自分の価値観を通して偏って見えている一側面に過ぎないんだ。



今見えている世界は、自分の色眼鏡で見ているほんの一部分。逆に言えば、その色眼鏡をかけ変えることができれば、全く違う世界が見えてくることに気付く。

自分が勝手にそれは無理だろうと思っていた眼鏡を外せれば、実は目の前にそれを簡単に実現できる方法があったりするんだ。ないのではなく、見えていないだけだ。