もちろんとらえる時間軸によるんだけど、スイングをやる人間にとっては
日別の経済指標の一つ一つなんてはあくまでも戦術の変化に過ぎないのに対して、
デイトレする人にとっては局面の転換になるような大変化をもたらす。

じゃあデイトレーダーにとって経済指標は取り組みを検討すべき
戦略要素か、っていうと俺は違うと思う。

指標という変数一つで方向性がガンガン変わってしまう時点で
もう戦略としては機能しない時間軸だと思うんだよね。
ちょっとした指標一つで方向を柔軟に変更する必要があるという
のはあくまでも「戦術(tactics)」なんだと思う。

はっきり言って
スキャルピングやデイトレレベルならば戦略なんて必要ない。
ボラと値動きの偏りさえ捉える事が出来ればどこでも出来る「局地戦」に
過ぎないから。


スキャルピングしかしないのに、経済指標を見ながら今日の戦略!とか
言って色々と検討している人がいるとしたら、自分が全然分かってない事に
気付いた方がいい。言葉に酔っているだけで非常に恥ずかしい。



「戦略」を「strategy」と捉えるならば

「特定の目標を達成するために、長期的視野と複合思考で
力や資源を総合的に運用する」(wikipediaより)

という考え方が前提として必要。

「戦術」による戦闘があくまでも「局地戦」「白兵戦」なのに対して
「戦略」による戦闘はまさに戦争そのもので、動かす兵力も狙う
利益も桁が違う。しかも局地戦は戦局が目まぐるしく変わり、
生き残れる確率は低い。これはFXも同じ。
戦局を捉えるスキャルピング主体のトレード手法で生き残るのは、白兵戦を
100戦やって生き残るのと同じくらい難しい。


何が言いたいのかというと、

初心者は、「戦略に基づいたポジションを取って、中期以上で戦おう」
ということ。中期トレードに耐えうる資金力と正しい戦略があれば
大きく勝てる。戦局を読み切れない初心者が勝つためにはこの方法が
一番確実だと思う。

とあるトレーダーが言った「よく分かりもしないくせに損小利大を
狙うやつより、損大利大とした方が勝てる」っていうのは
ある面で正しくて、つまり局地戦で戦うには知識と経験が必要であって
戦局をよく分かってない人が取るべき手法じゃないよ、ってことなんだと思う。

では戦略ってのはどう作るか?
さてそのあたりはまた別途。
気が向いたら書きますよ。