先日、ある中学生からこんな質問を受けました「マスオさん状態って、英語でなんて言うんですか?」
聞かれた時の状況とか説明するとヤヤコシイのでバッサリと省略なのですが、何年かに1回、忘れた頃に聞かれる質問です。
マスオさん。日本人であれば、認知率は極めて高いアニメの登場人物でしょう。いや、知らないと言ったら、日本人を疑われるレベルかもしれません(笑)。
それでも一応は、前提条件としまして「マスオさん状態」とはどのようなものか確認します。「マスオさん状態」とは「男性側の氏を名乗ると選択して結婚した夫婦が、妻の実家に一家で住み、まるで婿養子にでもなったかのような状態」です。
その「マスオさん状態」を英語では Uxorilocal residence と言います。ちなみに「女性側の氏を名乗ると選択して結婚した夫婦が、妻側の実家に入る」世の中でよくある、いわゆる婿養子と言われる状態の場合は Matrilocal residence と言います。
これ、もともとは Uxorilocal marriage や Matrilocal marriage と言われ、結婚と言うものが家と家と繋がりを重視していた時代に出来た言葉でして、そこから結婚と居住地と言う物を分離して考えるようになった段階で marriage が residence に変化したものです。
なので、本来は Uxorilocal や Matrilocal 単体では婚姻状態は指さないのに、+residence とした場合には、婚姻後の居住形態を指す言葉になってます。
Uxorilocal も Matrilocal も、法律用語専門辞書とか入ってないと、スペルチェックに引っかかってしまうほど一般的では無い単語です。特に Uxorilocal の方に関しては「英語圏の大学を出た」と言う方でも、英語がネイティブな人でも無い限り、聞いたこと無いかもしれません。もちろん、法学や人文学関連の学部の方でしたら、専門分野でしょうからお分かりかと思います。
つまり、自分の専門分野でも無い限り、日本人だから日本語で書いてあればなんでも分かるワケでは無いのと同じです。例えば、日本で普通に生活しる日本人でも「形式的形成訴訟」なんて言葉、聞いた事も、何を言ってるのかパッと見ただけで分かりませんよね?それと同じです。
と、たまにはアメブロ更新してもみようと思ったら、いいネタが見つかりました\(^o^)/