KNラオの警告@ヴィシャーカパトナム in 2010 | 人生が変わるインド占星術~清水俊介のインド式星読み帖

人生が変わるインド占星術~清水俊介のインド式星読み帖

最近「気になるインド占星術」について、6年間過ごしたインドの体験をもとに雑感・私感・寸感をつれづれに書いていきます。

ひとつ前のブログ「ラオ先生の警告」の続きです。

 

占星術を扱うに当たってのモラルに関するはなしでした。

 

モラルと書くと少々大げさですが、「取説」と書いていいかもしれません。

 

「扱いを誤ると火傷(やけど)しますよ」

 

みたいな。

 

 

わたしは占星術は「占星」であり、「占星」でもあると思っています。

 

占星 → 科学

占星 → ダルマ(Dharma)

 

そのへんのことは追々書いていくとして、

 

ふつう、どのにも決まり事があります。

 

 

たとえば、アシュタンガヨーガ

 

パタンジャリの「ヨガスートラ」によれば

 

ヨーガにはアシュタンガとよばれる8つの段階があります。

 

1. ヤマ(禁戒)
2. ニヤマ(勧戒)

3. アサナ(座法)
4. プラナヤマ(調気)
5. プラティヤハラ(制感)
6. ダラナ(凝念)
7. ディヤナ(瞑想)
8. サマディ (静慮)

 

1.ヤマ(禁戒)と2.ニヤマ(勧戒)はモラルにあたります。

 

そう、ヨガ道は戒律から始まるのです。

 

 

また、たとえば

 

大乗仏教の波羅蜜(はらみつ पारमिता パーラミター)も、そう。

 

 

解脱に至る階梯には六つの段階があるとしています。

 

1.布施

2.持戒

3.忍辱

4.精進

5.禅定

6.智慧

 

二つめの段階に「持戒(戒律を守ること)」がきていて、

 

3~6の本編に入る前に

 

「やってはいけないこと」

 

について達成(パーラーミタ)しなければいけないことになっています。

 

 

としての占星術も同じです。

 

手遅れになる前に、Code of conducts(モラル)の理解と実践が求められるわけです。


 

2010年10月、南インドのヴィシャーカパトナムで開催された

 

マンデーン占星術国際会議にわたしは参加しました。

 

 

そのとき、

 

「サプタリシ」という占星術電子マガジンサイトを運営するスニール・ジョンが


私の師・KNラオにインタビューし、

 

それに答えるなかでKNラオが

 

この「やってはいけないこと」について

 

もう少し具体的に述べています。



動画(下)がありますので、紹介しましょう。

31分45秒のところです。

 
(本動画は2010年清水が録画し、その後2014年にサプタリシに提供したもの)


スニール・ジョンからの質問です。

 

若い世代はこのことについてもっと詳しく知りたがっています。

それは、自滅していく占星術師はたしかにいます。

みんなそれを目撃しています。

しかしその一方で、大金を稼ぎ、大きな資産を築きながら、平穏に死んでいく人たちもいます…


KNラオの回答です。

 

それは、人をだましていないからだ。

しかし、もし人をだましていたら、カルマはかならず返ってくる。

報いはかならず受けなければいけない。

それは避けられない。

占星術の場合、その報いは早い。

なぜなら、かれらは、人々の心の奥底に恐怖心を植え付けているからだ。

心の奥底に恐怖心を植え付ける行為はもっとも罪深い。

 
少し前のところで、いくつかの具体例を挙げてから、

 

KNラオは次のようにも語っています。

 

そういう悲劇をわたしはたくさん見てきた。

それは迷信なんかではない。

カルマは、たいてい48歳から60歳のときにそういうかたちで返ってくる。

かれら(詐欺を働いた占星術師)は、最後の数年間苦しみぬき、死んでいく。

 

48歳から60歳が気になりますね。

 

 

インド占星術のある技法において、月の時期(ダシャー)が

 

この48歳から60歳に相当します。

 

 

いずれにせよ、気をつけましょうね。

 

 

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