- 欧 5月ユーロ圏貿易収支
- 米 6月消費者物価指数
- 米 7月ミシガン大学消費者信頼感指数
- 米 第2四半期決算 → バンクオブ・アメリカ、シティーグループ、GE
ユーロがドルに対して2ヵ月振りの高値まで上昇しました。
米経済指標が多く発表された中、NY,フィラデルフィア両地区の製造業の
拡大ペースが今年最低水準になったことでドルが大幅に値を下げました。
両指数は製造業の先行きを示すもので、市場予想を大きく下回り、順調に
回復基調をたどってきた製造業にも先行き厳しい見方が出てきました。
特にNY連銀製造業景気指数は4月の31.86から急低下しており、
順調に推移している米株式市場にも今後影響を与える可能性も出てきました。
ユーロドルは昨日もこの欄で指摘しましたが、1.28台に乗せたことで
目先の底値は1.18台で確認したと言えます。
1.27台半ばが抜けきれずにややもみ合っていましたが、昨日の欧州市場では
1.28台に乗せるとストップロスも巻き込み一気に1.28台半ばまで上昇。
NY市場でもこの動きが続き、ドル安材料をきっかけに1.29台半ばまで
値を上げています。
米経済指標の悪化と、昨日はスペインの国債入札が順調だったことから、欧州不安が
後退し、ドル売りユーロ買いを加速させています。
ユーロドルはこれで、6月7日の安値、1.1877から1000ポイント以上の
急回復を遂げました。
市場の極端な「ポジションの偏り」と、「ユーロは1.0を目指す」と言った相場観の
偏りがもたらした「ドタバタ」だったとも言えます。
今後は23日にストレステスの結果発表を控えていることから、このまま
すんなり上昇を続けるかどうかは不透明です。
短期的に上昇したことから、ストキャスティクスでは95を超え、やや買われ過ぎの
シグナル(日足)が出ていることにも注意が必要です。
ドル円も88-89円のレンジを下抜けし1週間ぶりに87円台前半まで円買いが進んでいます。
前回は87円07銭で止められ、その後米株式市場の急反発と、本邦の参院選の結果を受け
89円台まで反発しました。
今回の下落も基本的には米経済の先行き懸念からドルが主要通貨に対して下落している
ことが背景です。
ユーロも円もドルに対して同じペースで強含んでいるため、ユーロ円では極端な
値動きになっていません。このことから「ドルの全面安」であることが伺えます。
現在のところ日米の株式市場が堅調なため一気に円高には振れていませんが、
株価が急落するようだと、「株安、ドル安、米金利安」となり、リスク回避の動きが
高まり、円買いが殺到する可能性もあります。
そうなると、円もサポートである87円をを割り込むことが考えられます。
米景気に急ブレイキがかかったことで、FRBでは追加緩和策が議論され始めて
きたようです。
追加雇用対策も含め、このあたりで次の手を打って置かないと、米景気は「2番底」を
探りにいくことが十分考えらます。
円が年初来高値を更新するかどうかは、景気の先行き不安が米株式市場にどのような
影響を与えるかにかかっていると言えます。