• 中   7月中国貿易統計  
  • 米   FOMC



先週末のNY市場で85円02銭を記録したドル円は、やや買い戻され85円90近辺で


取引されています。


昨日のNYでは、重要な経済指標の発表もなく、また夏休みということもあり市場参加者が


少なかったことなどから、値幅はわずか35銭でした。


FOMCを今夜に控えポジション調整のドル買いが進み、円は85円96銭、ユーロも


高値から100ポイントほど売られ1.32台前半まで下落しています。


ただ、ドル円では買い戻しが進んだとはいえ、86円台に乗せる場面もなく、依然として


上値の重い展開とも言えそうです。






ユーロ円などのクロス円も、このところ「レンジ相場」に入っており112円半ばから


114円半ばでの取引が続いています。


これは、円もユーロも対ドルでは同じ様なスピードで強含んでおり、ドル全面安の


展開が続いていることが背景だと見られます。


テクニカルで見てもここ2週間ほど112円半ばを割り込むことなく、110円ー113円


から水準訂正が行われたことが読み取れます。


現在、日足では比較的厚い雲の中ほどに位置しており、しばらくは上下に大きく動きそうもない


状況を示しています。


ただ、一目均衡表の遅行スパンはローソク足を上抜けしていることから、足元では


上値を試す可能性が高いと見られます。


115円台前半の雲の上限と、その上に位置する100日移動平均線が抜けるかどうかが、


ユーロ円が「110円の底固め」ができるかどうかのポイントになりそうです。


そのためには、ユーロが対ドルでもう一段の上昇を見せなけらばならないということに


なります。






今夜のFOMCでは何らかの追加金融緩和策が発表されるのではないかとの期待が


高まっています。


MBS(住宅ローン担保証券)の買い取り継続だけでは、市場への資金供給は変わらず


インパクトがありません。


加えて、国債の購入に踏み切れば長期金利の下落を招き、短期的にはドル安円高に振れる


可能性もあります。


これまでもバーナンキ議長は、米景気は緩やかに拡大しているとの立場に立ちながらも


住宅、雇用にリスクがあると繰り返してきました。


ドルが全面安で推移している状況下で、米景気が「2番底」に向かっているとすれば


このあたりで新たな政策を打ち出さないと「底割れ」という事態を招きかねません。


そうなると今度は、水面に浮上するまでに大変なコストと時間を要することになります。


そのあたりは著名な経済学者である議長は十分認識していることと思われますが、


「ドル安は米経済にとってプラス」との本音が見え隠れすることが気になります。


ドルは全ての主要通貨に対して下落を続けている現状でも「ドル安懸念」の声は


聞えて来ません。


オバマ大統領が政策に掲げた「輸出倍増計画」との兼ね合いが取りざたされています。