実戦感覚を養う練習問題の4回目です。
上の図の赤色矢印、AとBのどちらが売りやすいですか?
AとBどちらを選んだにしても売りやすいと考える根拠を説明してください。
尚、赤色線は何度も止められた重要なラインだと仮定してください。
私なりの解答例は次回の記事にてと言いたいところですが、今回は基本的な問題なのでこの後説明したいと思います。
ただし、ちょっといじわるな要素を含んでいます。
何がいじわるなのかに気付けた方はポイントが高いです!
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如何でしたでしょうか?
今回は基本的な問題にいじわるな要素を含ませてみたのですが、まずは基本的なことから説明したいと思います。
まず注目して頂きたいのはAの方のオレンジ色丸と、Bの方のピンク色丸です。
Aの方のオレンジ色丸を見ると高値を切り下げているのがわかります。
Bの方のピンク色丸は高値を切り上げているのがわかります。
では、どちらが売りやすいですか?
Bという方もいらっしゃるでしょうが、トレーダーの多くはAの方が売りやすいと答えるでしょう。
このように考える理由は、Aの方は上昇してきた流れが一旦途切れたのに対し、Bの方は上昇の流れがまだ途切れていません。
上昇の流れが一旦途切れたのであれば、それまでに買っていた人が「もう伸びない」と思って決済してくる可能性がありますし、この動きに乗じて新規の売り注文も入りやすくなります。
ということで、Aの方が売りやすいということになります。
と、ここまでが基本的な部分の説明ですが、いじわるな要素がまだ残っています。
もし私が今回と同じ問題を出されたら、「どちらも売りたくないです!」と答えるでしょう。
このように考える根拠ですが、問題の説明文に「赤色線は何度も止められた重要なラインだと仮定してください」とあります。
重要なラインを上抜けているのであれば売りよりもまずは買いを考えるべきでしょう。
Aの方のオレンジ色矢印辺りから買うのが基本ではあるのですが、左側のオレンジ色の高値を上抜けることなく失速しました。
失速したのですが、緑色線で示したような動きになる可能性があるので、オレンジ色矢印辺りで買ったとしても赤色線を下抜けるまでは損切りする必要はないでしょう。
もし売るのであれば水色線で示したような動きになった時に黒色矢印辺りから売るというのが基本で、この後順調に下げれば赤色線よりも上の部分は上位足で見れば上ヒゲということになります。
重要なラインを上抜けたと思ったらその後長い上ヒゲとなって大きく下落なんていう場面は頻繁に見られるのですが、重要なラインというのはそのラインだけではなく、その上下数十pipsくらいに色んな注文が入っています。
例えば、ドル円の135円をキリ番&何度も止められた重要なラインだとすると、この135円をちょっとだけ上抜けることを想定して135円ちょうどではなく、135.1円とか135.2円に新規の売り注文を入れている人がたくさんいます。
この新規の売り注文を蹴散らすくらいの買い注文が入れば売った人の損切り+新規の買いで一気に上昇するのですが、買いの勢いがないと売り勢が勝ち下げることになります。
この下げを見てそれまでに買っていた人が「やはり135円は固いな~」と考えると決済(買いの決済なので売り)してくるでしょうし、その動きに乗じて新規の売り注文が殺到し、上昇分をなかったかのようにする逆V字回復になるという理屈です。
文章だけでは伝わりにくかったかもしれませんので、
【FX】ローソク足の動きの意味を考える方法とは?
こちらの記事をお読み頂いた方が宜しいかもしれません。
少々支離滅裂な感じになってきたのでこれくらいにしておきますが、重要なライン付近というのは色んな思惑が交錯する危険地帯と考えれば安易に売ったり買ったりすることはないかと思います。
相場の格言に『頭と尻尾はくれてやれ』というのがあるのですが、最安値で買って、最高値で売るということを目指すが故に高値圏(安値圏)の揉み合いの中でトレードして疲労困憊し、結局美味しいところは獲れなかったということになるかと思います。
そんなに急がなくても大丈夫ですし、揉み合いの決着がついた後の方が短時間で大きく獲れる可能性は高いですよ!
以上です!