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FXにおいては短い時間で相場が大きく動くことがあります。

 

これを急騰や急落と言うのですが、急騰や急落する原因はいくつかあり、例えば、指標発表や要人発言によって動いたり、日経やダウの急な動きに連動することもあります。

 

また、大きな地震などの天変地異によって急に動くこともあります。

 

何が原因で動くのかはそれほど重要ではないのでこれくらいにしておきますが、急騰や急落した際に貴方であればどう思いますか?

 

「動いたのでチャンスだ!」という人もいれば、「大きく動くのは危険だ!」と考える人もいるでしょう。

 

どう考えるのが正解などと申し上げる気はサラサラないのですが、私であれば、

 

 

「もう乗り遅れたのでしばらくはトレードできないかもな~」

 

 

と考えます。

 

これをお祭りに例えると、急に大きく動くというのはお祭りのクライマックスを迎え、それが終わった状態だと言えるかと思います。

 

お祭りが終わった後にお祭りには参加できないので、来年のお祭りを待つしかありません。

 

それなのに、「私はこれからお祭りに参加するぞ~!」と言っても、もうお祭りの後片付けが終わり、会場も閉鎖されているでしょう。

 

FXの話に戻ると、急騰・急落というお祭りが終わった後なのにトレードしようとしても大して動かず、お祭りの後片付け(急騰・急落後の揉み合い状態)のお手伝いをするくらいです。

 

大して動かないところでエントリーのタイミングが遅くなって獲れてもちょっとという状態が日常的に続いているというのがなかなか結果が出ない方の典型的なパターンかと思います。

 

 

 

 

少々前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

 

 

上はドル円1分足のチャートですが、黄色丸から赤色丸まで約70pips、オレンジ色丸から赤色丸まで約130pipsも短い時間で動きました。

 

ここでちょっとした問題ですが、上のチャートの赤色丸以降で、

 

・ここから先は買えないな~というポイントはどこですか?

 

また、

 

・ここから先は売れないな~というポイントはどこですか?

 

ちょっと考えてみてください。

 

 

 

 

如何でしたでしょうか?

 

何故このような問題を出題したかと言いますと、急騰・急落直後は必ず揉み合いになる訳ではなく、更に上昇(下落)することもあれば、V字回復(逆V字回復)という行って来いの状態になることもあります。

 

揉み合いになるのか、更に上昇(下落)するのか、V字回復(逆V字回復)になるのかを見極める必要があると思い出題しました。

 

では、私なりの考え方ですが、

 

 

まず、黄色線で示した約70pipsの上昇の波が継続するのであれば赤色線で示したように赤色丸の高値を更新しなければなりません。

 

ですが、赤色丸の後に約30pips下げ、その後緑色枠で少々揉み合います。

 

この揉み合いを上抜け、更に赤色丸も上抜ければ更なる上昇が期待できたのですが、そうはならずに下げ始めた緑色×辺りで私であれば「しばらくは買えないな~」と考えます。

 

同じ理屈で赤色丸の後、ピンク色線で示したように黄色枠の下限を下抜けてくれば行って来いになった可能性もあるのですが、そうはならずに上昇し始めた紫色×辺りで「しばらくは売れないな~」と考えます。

 

上で書いたことを簡単に説明すると、

 

 

買いも売りも失敗した状態です。

 

 

買いが継続せず、売りも継続しなかったのでこの後揉み合いになるかもと考えれば黄色枠のように囲い、この黄色枠を上下どちらかに抜けるまでは何もしないと決めれば揉み合いの中が主戦場になるようなことはないでしょう。

 

黄色枠のような揉み合いになる理由は過去記事で説明しているのですが、黄色線の約70pipsの上昇を重視する人は押したら買いたいでしょう。

 

一方、これだけ買われたのでそろそろ売りだ~という人もいるでしょう。(買ってた人の決済を含む)

 

この両者の思惑がぶつかり動きにくくなるという理屈ですが、トレーダーの心理というものを考えれば容易に想像できるかと思います。

 

では、この揉み合いの中でトレードせず、上下どちらかに抜けるまで待つ理由ですが、揉み合う時間が長ければ長いほどポジションが溜まるでしょう。

 

何故かと言えば、黄色枠の上下幅は最大で約30pipsなので、黄色枠のど真ん中でエントリーした場合、上限(下限)までの値幅は約15pipsです。

 

上限か下限を抜けるまでは損切りしない人が多いでしょうから、揉み合う時間が長ければ長いほどポジションが溜まります。

 

ポジションが溜まり切った状態で上限か下限を抜ければどうなるでしょうか?

 

買ってた人・売ってた人が一斉に損切りするでしょう。

 

この損切りによって相場は動き、この損切りに乗じて新規で売り買いしてくる人もいるでしょう。

 

損切り+新規の売り買いのダブルパワーで抜けた後に一気に動くことが多いという理屈です。

 

ここで、「一気に動いたらエントリーできません!」という方も多いかと思うのですが、こういう場合はある程度揉み合った後に黄色枠の上限(下限)が固いことを確認した後に予め買っておく(売っておく)という方法があります。

 

具体的には、

 

 

白色線で示した斜め線を見ると徐々に安値を切り上げていますので、黄色枠の下限が固いと判断し赤色矢印辺りで買うというものです。

 

この位置でエントリーできれば損切り位置は明確ですし、黄色枠の上限を上抜けた後に一気に走れば一瞬で大きく獲ることも可能でしょう。

 

ただし、注意点があります。

 

それは流れに逆らわないということで、上位足を確認して上昇の流れであれば今回の赤色矢印辺りで買うのは良いと思うのですが、下落の流れであれば黄色枠の上限辺りから売った方が良いかもしれません。

 

また、どの程度揉み合った後が良いのかですが、これは何とも言えません。

 

今回は具体例をあげるという目的なので赤色矢印で買うという例を示しましたが、1分足でこの程度の揉み合いは上位足で見れば何事も起こっていないに等しいかもしれません。

 

何とも言えないのですが、自分なりのルールを決めてエントリーするという方法もあるかと思います。

 

上位足の流れに逆らっていないということを確認し、○○分以上とか○時間以上揉み合った後であればエントリーしてもOKというような感じです。

 

損切り位置は明確ですし、思惑の方向に動ければ大きく獲れる可能性もあるのでリスクリワード的には美味しいかと思います。

 

 

最後に、急騰・急落直後は色んな思惑が交錯するのでお世辞にもトレードしやすいポイントとは言えないのですが、急騰・急落直後に揉み合いになるのか・更に上昇(下落)するのか・行って来いのような状態になるのかを見極めることができれば自信をもって待つことができたり、リスクリワード的に美味しいポイントでエントリーすることも可能になってくるかと思います。

 

こういうことを可能にするためには急騰・急落直後の動きの意味を考えながらしっかり追うということが必要になってくるでしょう。

 

 

以上です!

 

 

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