そろそろ確定申告の時期ですね。
今回は税金のお話を致します。

アメーバーやりだしてまだ浅いのですが
最初に訪れた投資の部活で、
今となっては姿もピグ名も覚えてはおりませんが、
ちょっぴりおバカさんな事を言うピグがいました。
「FXの収入、たった1千万円申告しなかっただけで税務署が動く訳ないでしょ!」
はたして、1千万の収入は「たった」でしょうか?
1千万以上の収入の者は国民全体の、それこそ「たった」の約10%です。
【厚生労働省発表】http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa08/2-2.html

それに、「たった」とは随分大きな事を言ったものです。
おいらにとっては1万円は大金です!!
1000万円はその千倍です(当たり前!!)
お風呂の湯の中で100数えるだけでもゆだってしまいます。
ましてや、千数えるなんて気を失っちゃうよ~~~。
考えてもみてください。
1数える毎に一万円ですよ!!

おっと、話が脇道にそれました。

とはいえ申告してないからといって、いきなりマルサが大挙して押しかけてくる訳ではありません。
(映画の見すぎです(笑)

私は自営業を営んでおりますが、仕事上、訪ねて来る方々の職業を知り得る立場にいます。
その中には私の職場の近くにある税務署の職員もいらっしゃいました。
当たり前のことですが、税務署職員は自分から身分は絶対に打ち明けません。
いち時期、よく私の職場に通っていたので、自然と色々な話を
伺うようになりました。
税務署の裏話も多少伺うことが出来まして、
その内容から、以下に、前述のピグさんが仮に1千万円を申告しなかったと
仮定した場合の顚末を想像してみます。

税務署では各証券会社から報告される「支払調書」を査定して
それなりに利益がある人をピックアップしていきます。
次に、それら情報をデーターベース化します。
もちろん年収1千万のピグさんも例外ではありません。
もし、この時にピックアップされなくても、その後も毎年収入を上げていれば
いずれピックアップされます。
データーベース化されたら、簡単に申告年収とFXの収入の相違を洗いだせます。
そこで税務署はピグさんに「お尋ねの書類」を送り付けます。
そこには投資の収入をおおまかにお尋ねする内容が記されてます。
ここで本当のことを書けば「追徴課税」+「延滞税」だけですみます。
しかし、ピグさん、よせばいいのに、3つ取引のある取引会社のうち
1社だけ申告しました。
名古屋弁で言うと「どえりゃ~チョンボ」です。
でも税務署はそんなに甘くありません。
税務署がいったん嫌疑をかける時は、
調べに調べ抜いてますので抜かりはありません。
すべてお見通しなのです。

ほどなく今度は税務署に出頭するよう連絡がきます。
これは直接電話だったり、書面だったりと、まちまちだそうです。
数日後、ピグさんは、のこのこと最寄りの税務署を訪れます。
窓口で事情を話すと、かわいい新人女性職員が窓口の向こうから出てきて、
丁重な態度でパーテーションで仕切られた部屋へ案内してくれます。
しばらくピグさんはその殺風景な空間に一人で座っていました。
「へー頭よさそうだしカワイイ職員だな~」
ピグさん、良からぬことを想像しています。
「あんな子が奥さんだったら、公務員だし共働きで高額所得家庭だな~」
都合のいい妄想にふけっています。

そこに仕立ての良いスーツを着た眼光の鋭い男性の職員が2名入ってきます。
一人は役職ある貫禄の50代。
もう一人は頭がキレそうな細身で長身の30代前半。
「ピグさん・・・本日お呼びしたのは他でもありませんが・・」と
おもむろに未申告に関する証拠を突き付けられます。
ピグさんの頭からは、先ほどまでのカワイイ女性職員のことなど吹っ飛んで
急に足がガタガタ震えてきます。
この時、初めてピグさんは事の重大さに気付き、税務署の恐ろしさを実感しました。
「す・み・ま・せ・ん」
程なくして、ピグさんは蚊の鳴く声で観念します。
そして、深々と頭を下げ落胆の面持ちで税務署を後にします。
途中、先ほどの女性職員がノートパソコンを凝視して、なにやら調べ物をしていました。
この時ピグさんには女性職員が魔女にみえました。

ここまで来ると悪質ということで「重加算税」を課される可能性があります。
かくして、ピグさんはせっかく稼いだ虎の子の半分以上を支払うはめになります。
以上がピグさんの脱税の顚末です。


もちろん、何年も無申告が逃れられたからといっても安心してはいけません。
ばれた時は重加算税だけでなく、さかのぼって高利な延滞税がかかってきます。
下手をすると儲け以上に支払うはめになります。
税務署は絶対に許してはくれません。
もし、ピグさんの自宅が持家だったら、没収して競売にかけてでも納税させます。
また、悪質な場合は刑事告訴されます。
まさに魔女ならぬ閻魔大王ですです!!


私は決して「納税は国民の義務です」なんてキレイ事を言うつもりはありません。
時には神経をすり減らして、寿命を縮める様な思いで稼いだお金を失わない為の忠告です。

私も税務署の職員さんから、色々と伺った時は正直ぞぞっとしました。
そう、警察と同じ印象を感じたのです。
気さくな振る舞いの中に時折見せる目つきが正に警察のそれでした。
こわ~~~い!!