そのFXをこれから始めたい友人に対して、他の既にFXや株の運用をして、7~8年になる別の友人はこう言いました。
「やめとけ!お前がやっても金をドブに捨てるだけだぞ!」
その言葉に私はそっと耳を傾けていたのですが、その友人は銀行員で、「一般の人」よりは金融部門に対する知識があり、大学も一流の大学の経済学部を卒業している事もあり、まぁ、それなりの説得力が有った訳です。
すると、FXを始めたいと考えている知人は、
「○○(銀行員の友人)はFXや株をやっているけど儲かっているの?」
と尋ねていました。
その質問に対して銀行員の友人は、
「儲かってないよ~。数百万ほどは損失抱えたままだって、あんなもんプロを相手に金の取り合いをするんだぞ?そう簡単に勝てる訳がないだろ!」
「もし、本当にFXを始めて勝ちたいなら、経済を勉強しろ!それで、大学の経済学部で学び直せ!」
と、まくし立てていました。
さて、FXや資産運用、さらには政治・経済の話になると、間違いなくFXバカこと私に話が飛んでくる訳ですが、FXを始めたい知人は、
「○○(FXバカ)、それくらい勉強が必要なのか?」
と、予想した通りに1人の知人を飛ばして、ナイフが飛んでまいりました。
FXバカは、投資で生計を立てている者の1人として、なかなか簡単にFXを人に勧める事はしないのですが、今回の銀行マンの友人の話に「少し違うよな・・」と感じていた事も有り、次のように言いました。
「300万捨てる気なら安定して勝てるかも・・でも、300万捨てても勝てないかも知れないのが、FXの世界と言うのも確か・・。投資が好きってのが一番大事じゃないかな・・」
と柔らかく返事をしておきました。
すると、銀行員の友人は、
「だから、さっきから言ってるだろ?投資ってのは難しいだって。300万突っ込んで返しが無いとか、やるだけ意味ないだろ?それなら、もっと堅実に運用会社に任せた方が、よっぽど良いよ」
完全に銀行の営業マンらしい説得力に、私はいつも脱帽させられているわけですが、確かに、安易に足を踏み入れて勝てるようになるとは私も思っていませんし、他人には分からない不毛の努力が有る世界が相場の世界だと思っているので、その後、FXを始めたいと言う知人に対しては発言をしませんでした。
ただ、1つ気になるのは、FXを始めるには「経済を勉強する必要がある」「大学で経済学を学び直す必要がある」と言う点でした。
私は、友人たちの飲み会の中で違う事を1人考えていたのですが、「いや・・・私は経済学部では無い・・・」と・・。
FXを始めるのに、経済学が必要かと言うと、実際には必要ない事の方が多く、経済学と言うのは悪魔でオプションの1つであるようにFXバカは考えています。
もちろん、FXバカなりには経済学に付いて色々と今でも勉強をしてるのですが、実際にその学んだ事が取引に生きている機会と言うのは、月に1・2回程度ではないでしょうか?
特にそう言ったものを意識した事は無かったので、イメージもできない訳ですが、投資の中でも裁量トレードと言うものに必要なのは、「度胸・運・辛抱強さ」の方が、経済学よりも必要な気がして仕方ない場合も多くあります。
マーケットで勝つと言う事は、「他の人と同じでは負けてしまう」と言う事を常に意識する必要が有り、「他の人の利益を食う」と言う事を常に狙う必要があります。
そこで、どうすれば他の人が損をするのか?がポジション取りの基本となり、どうすれば、他の人はポジションを手放すのか?がリミットの基本となるように考えています。
そのような考えに、経済学的視点から見たマーケットの行き過ぎや、ギャップを探しだし、投資をする事になります。
つまり、FXバカが考えるFX投資と言うのは、「余り経済学は必要ない」、しかしながら、度胸や運を持っていないならば、それを補う意味で「勉強は常に必要である」と言う考えです。
銀行マンの友人がマーケットで負ける一番の要因は、私は辛抱強さと運が無いのかな?と今ふと笑いながら、ブログを書いております。
※ 銀行マンの友人は、口は悪いのですが本当は・・良い奴です(笑)