新年あけましておめでとうございます!!
去年は大変さまざまな方からコメントを頂き、大変ありがとうございます。
ブログの更新はしばらくお休みを頂いておりましたが
今年もがんばります!
よろしくお願いします。
<現在のポジション>
【IFD】 ドル/円 80.993 ショート
【IFD】ポンド/スイスフラン 1.45601 ショート
-------------本日の予想レンジ----------------------------------
ドル
東京市場が大晦日で休場となり、市場参加者が限定された中、アジア市場では概ね81.50円前後でドル/円は動意の乏しい展開が継続したものの、欧州勢の参入後はロンドン・フィクシング(日本時間午前1時)で年末のリバランスに絡んだドル売りが出るとの観測から、一時81.30円付近へと軟化。売り一巡後も米長期金利の低下を背景に、ドル/円は上値の重い展開とはなったものの、年末・年始を控えて取組意欲が低下する中、積極的にドルを売り進める展開ともならず、しばらく81.30円付近でもみ合いが続いた。NY市場でもニューイヤーズ・デーを翌日に控え、流動性に乏しく値が振れやすかった中、ロンドン・フィクシングにかけて年末のリバランスとみられるドル売りが全般的に優勢になると、ドル/円はストップロスを巻き込みつつ、80.95円付近と昨年11月 9日以来の安値を更新。ロンドン・フィクシング後は短期筋のショートカバーがやや優勢になり、NY市場終盤にドル/円は一時81.30円付近へと反発したものの、年末を前にしたポジション調整から米国債が買われ、米長期金利が3.30%台を割り込み、3.29%台で取引が終了したことが重石となり、上値も限定的となった。なお、NYダウは年末・年始を控えて積極的な売買は手控えられたものの、NY原油先物の上昇を好感した素材関連株への買いが下支え要因となり、前日比7ドル高で終了した。本日は東京市場が新年・銀行休業日で休場となる中、本邦勢不在の間隙を突いてドル売り仕掛けが入る可能性があるとみる。また、米長期金利の低下傾向を背景にドルを売り戻す動きも強まっており、今夜発表される米ISM製造業景況指数も下振れした場合の方がインパクトは大きくなりそうだ。中国の人民元上昇容認観測も浮上しており、人民元基準値が連日過去最高値を更新していることも無視できない材料といえよう。テクニカル的にも 5営業日連続の陰線で終了するなど、ドル/円は下落モメンタムが強まっていることから、15年ぶり安値の80.25円付近を試す展開となってもおかしくないとみる。
【予想レンジ】 ドル/円 80.30-81.50
ユーロ
アジア市場では年末・年始を控えて閑散相場となる中、対ドルは概ね1.3300前後、対円も108円台前半で一進一退の動きになったものの、欧州勢が参入すると、月末・四半期末のポートフォリオ・リバランスでドル売りが出るとの観測が強まり、対ドルは1.3385付近へと上昇し、対円も108.80円付近まで連れ高となった。NY市場ではロンドン・フィクシングに絡んだドル売りが活発化し、序盤に対ドルは1.3425付近へと続伸したものの、ロンドン・フィクシング通過後は買いも一服となり、終盤にかけて1.3335付近へと反落。一方、対円は対ドルの上昇とドル/円の下落に挟まれたこともあり、108 円台後半で方向感に乏しい展開になっていたものの、NY市場終盤には対ドルの下落につられて108.35円付近へと軟化した。欧州高債務国のソブリン格下げの動きが今年も継続する可能性は高く、ユーロを積極的に買い進むことが困難とみられる中、今回のユーロ上昇は年末の薄商いと四半期末の特殊要因が重なっており、継続的なものかどうかは不透明でもあることから、慎重姿勢を維持したい。また、今週は本日のISM製造業景況指数を皮切りに、金曜日の雇用統計まで米重要経済指標が目白押しとなっており、米景気の先行きや米長期金利の動向についても見極める必要がありそうだ。
【予想レンジ】 ユーロ/ドル 1.3300-1.3500 ユーロ/円 108.00-109.30 ユーロ/ポンド 0.8530-0.8620
ポンド
欧州市場序盤に発表された英ネーションワイド住宅価格が前月比+0.4%と予想の同-0.2%を上回ったことが好感されたほか、月末・四半期末のロンドン・フィクシングに絡んだドル売りが活発化したことから、NY市場序盤に対ドルは1.5660付近へと上昇し、対円も127.00円付近へと連れ高となった。しかし、ロンドン・フィクシング通過後は買いも一服となり、NY市場終盤に対ドルは1.5560付近へと反落し、対円も対ドルの下落につられて 126.40円付近まで売り戻された。明日からの付加価値税(VAT)引き上げで英国の個人消費に影響が出ることは避けられない上、インフレも上昇が見込まれることから、英経済に関しては楽観できる状況ではないだろう。また、クリスマス休暇で一旦下火となっていた欧州のソブリン・リスクが再び関心を集める可能性もあり、対ドル、対円ともに慎重スタンスを維持したい。
【予想レンジ】 ポンド/ドル 1.5470-1.5710 ポンド/円 125.80-127.20 ポンド/スイス 1.4450-1.4670
豪ドル
月末・四半期末のポートフォリオ・リバランスとみられるドル売りが全般的に強まったほか、米長期金利が低下基調になったことから、NY市場序盤に対ドルは 1.0200を突破し一時1.0255付近まで1983年の変動相場移行後の最高値を更新。対円も対ドルの上昇につられたこともあり、NY市場では一時 83.20円付近まで買われた。日米欧の低金利長期化観測が強まっている上、米長期金利が3.3%台を下回るなど上昇が一服していることから、高金利通貨が相対的に買われやすい地合いとなりそうだ。FRBの量的緩和策による過剰流動性懸念を背景に、金や原油など実物資産が再び買われ始めており、新年は資源国通貨買いが一段と人気化する可能性も小さくないだろう。また、海外ファンド勢は新年に入ったことで新たなリスク・ポジションを取りやすくなることから、リスク選好・高リスク通貨志向も高まっていくとみる。強気スタンスを継続したい。
【予想レンジ】 豪ドル/ドル 1.0170-1.0310 豪ドル/円 82.70-83.50 豪ドル/NZドル 1.2980-1.3170
NZドル
欧州市場では米長期金利の低下を受けてドル売りが強まり、対ドル主導でNZドルはじり高の展開になると、ロンドン・フィクシングにかけてはリアルマネー投資家のポートフォリオ・リバランスとみられるドル売りが全般的に強まったことから、対ドルは一時0.7810付近へと上昇。対円も一時63.35円付近まで連れ高となった。年末・年始を通過したことにより、投資家のリスク選好やポジションテイク余力が回復するとみられ、今週は高リスク通貨を物色する動きが先行しそうだ。また、NZドルは対ドルで昨年の高値である0.7970付近に達しておらず、史上最高値を更新中の豪ドルと比べて出遅れ感も小さくないだろう。NZドルの上昇余地は小さくないとみられ、引き続き強気スタンスで臨みたい。
【予想レンジ】 NZドル/ドル 0.7710-0.7880 NZドル/円 62.80-63.70
カナダドル
米長期金利の上昇一服を背景に、全般的にドルが軟調に推移したほか、金や原油相場の大幅上昇を受けて資源国通貨買いが優勢になったことから、NY市場中盤にドル/カナダドルは一時0.9930付近へと下落し、2年半ぶりの安値を記録。対円は対ドルでのカナダドルの上昇につられた上、ドル/円の下落が一服したこともあり、NY市場中盤に一時81.80円付近まで買われた。しかし、NY市場終盤は利益確定目的のカナダドル売りが優勢となり、ドル/カナダドルは 0.9975付近へと反発し、対円は81.30円付近まで反落した。ドルの先安観を背景に、NY金先物は1421.40ドルと終値ベースの史上最高値を更新した上、NY原油先物も記録的な寒波を受けたヒーティングオイルの高騰につられ、一時2年3ヶ月ぶりとなる92ドル台へと浮上。米国の量的緩和と過剰流動性懸念を受けて、ドルから現物資産への資金シフトが強まっており、当面は資源国通貨もサポートされる可能性が高いとみる。ただし、カナダドルは豪ドルや NZドルと比べて金利面では買い妙味が乏しいことから、資源国通貨のブロック内ではアンダーパフォームとなりそうだ。
【予想レンジ】 ドル/カナダドル 0.9930-1.0050 カナダドル/円 80.90-82.10
スイスフラン
市場参加者が少なく、薄商いの相場となる中、米長期金利の低下を受けたドル売りに加え、ロンドン・フィクシングにかけては四半期末のリバランス絡みのドル売り観測を背景に、ドル/スイスは一時0.9305付近まで史上最安値を更新。対円もドル/円が下落する一方、対ドルでのスイスフランの上昇に支えられて、NY市場序盤に一時87.10円付近へと小幅に上昇。しかし、ロンドン・フィクシング後はドル売りも一服し、ドル/スイスは一時0.9370付近まで急反発し、対円は対ドルでのスイスフランの下落につられて、86.60円付近まで反落する場面がみられた。米長期金利の上昇に歯止めがかかったことで、ドルの下値は一段とぜい弱になっているとみられ、対ドルではさらにスイスフランの上昇余地を試す展開が続くとみる。また、欧州高債務国のソブリン・リスクもくすぶっており、対ユーロでも安全通貨のスイスフランが買われやすい局面となろう。強気スタンスを継続したい。
【予想レンジ】 ドル/スイス 0.9290-0.9390 スイス/円 86.20-87.30