<現在のポジション>
91.93 ロング
<ドル/円 観測>
米国の景気回復期待や年末のリパトリなどを背景にドル買い圧力が高まる一方
日本航空の法的整理の可能性が高まったことや、米格付け会社S&Pが「日本の格付けは債務が段階的に軽減できない場合は引き下げる可能性がある」との見方を示したことが円の圧迫要因となるなど
欧州市場でもドル買い・円売りが優勢となった東京市場の流れが継続した。
NY市場序盤にドル/円は節目とされていた10月高値の92.30円付近を突破し、92.45円付近へと上昇。
さらに、その後発表されたシカゴ購買部協会景気指数が60.0と予想の55.1を大幅に上回り、特に構成項目の雇用指数が大幅に改善したことで来週金曜日に控えた米雇用統計への期待にもつながりドル買いが加速すると、NY市場中盤にドル/円は一時92.75円付近まで続伸。
また、対ユーロなどでドル買いが強まったこともサポート要因となった。しかし、その後は年末年始を控えて利益確定の売りが入ったほか、無難な結果となった米7年債入札を受けて一時上昇していた米長期金利が低下したこともドル売りを促し、ドル/円は92.30円付近まで反落。
一方、NYダウは利益確定の売りが先行し序盤に前日比39ドルまで下落したものの
米景気指標の上振れやNY原油先物の上昇などを背景に下値も堅く
薄商いの中前日終値前後で終日小動きとなったことから、NY市場終盤にかけてドル/円は動意が乏しく92.45円付近に収れんした。
本日は大晦日で東京市場は休場となり、明日は元旦で全市場が休場となることから、模様眺めムードが強まりそうだ。ただし、米国の景気回復期待や金利先高観を背景としたドル買い意欲は引き続き強い上、日本の格下げリスクが新たな円の圧迫材料として浮上したことにより、ドル/円の上昇余地は広がったといえよう。テクニカル的にも、11月につけた84.85円付近で当面の底を打ち、中期的な強気局面に入った可能性が高まってきた。バイアスとしては強気と言えるだろう。
<ドル円テクニカル指標>
[移動平均線]
短期 21日 90.049 乖離率: 2.66%
中期 90日 90.297 乖離率: 2.37%
長期 200日 93.663 乖離率: -1.31%
[エンベローブ]
(+2%) 13日 92.733
(-2%) 13日 89.096
[ストキャスティクス]
% D 13日 95.09 買われ過ぎ
slow % D 93.63 買われ過ぎ
% D 42日 97.22 買われ過ぎ
slow % D 96.13 買われ過ぎ
[相対力指数(RSI)]
短期 7日 80.95 買われ過ぎ
中期 14日 83.97 買われ過ぎ
[ディレクショナル・ムーブメント(DMI)]
PDI 14日 36.02 買い
MDI 14日 6.48
ADR 14日 34.93 トレンド
ADXR 14日 40.05 トレンド
[MACDトレーディング・メソッド]
MACD 0.83 買い
Signal 9日 0.54
短期 12日 91.12
中期 26日 90.29
[順位相関係数(RCI)]
14日 93.41%
[チャネル・バンド]
高値 92.77 中立
安値 87.34
[ボリンジャー・バンド]
(+2σ) 20日 93.11
(+1σ) 20日 91.64
(-1σ) 20日 88.72
(-2σ) 20日 87.26
[一目均衡表]
転換線 9日 90.84 好転
基準線 26日 88.78
先行スパン1 (Today) 89.90 雲の上
先行スパン2 (Today) 90.27
遅行スパン -9日 92.44 強気
終値 -26日 87.38 ![]()
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<ドル/円観測>
欧州市場ではロンドン市場がボクシングデーで休場とあって引き続き閑散薄商いとなる中
ドル/円は東京市場からの流れを引き継ぐ形で91円台中盤での小刻みな値動きが継続した。
NY市場に入り、クリスマス休暇明けの市場参加者の動向が注目される中
この日唯一の米経済指標だったダラス地区連銀製造業活動指数が前月比+3.8%と予想を上回る堅調な結果となったことからリスク選好の円売りがやや優勢となり、NY市場中盤にドル/円は91.65円付近へと上昇する場面もみられた。
しかしマイナーな指標とあって反応も一時的だった。一方、NYダウは引き続き米景気回復期待が下支え要因となる中、米クレジットカード大手マスターカードの調査部門会社スペンディングパルスが「今年の米クリスマス商戦の小売売上高は前年比で3.6%増加した」と発表していたことが材料視され、米個人消費の回復期待を背景に小売関連株が買われたことなどから、小幅ながら前営業日比プラス圏で堅調に推移。
しかし、NY市場終盤にかけてNYダウは利益確定の売りなどに圧迫されて一時下落に転じる場面もみられるなど、概ね小幅の取引となったことから、ドル/円への影響も限定的となり91円台半ばに再び収れんした。
なお、米2年債入札の結果は応札倍率2.91倍と予想の範囲内となり、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は34.8%と過去5ヶ月で最低となったが、反応は限定的だった。
クリスマス休暇が明け市場の厚みは徐々に回復してくるものの、年末を控えて市場参加者の動意は乏しく、引き続き91円台での小康状態が続く可能性が高いとみる。
今夜の米消費者信頼感指数や米5年債入札に関心が集まっていることから、特に東京市場では様子見ムードが強まりやすいだろう。
ただし、米国の景気回復期待や金利先高観・長期金利上昇を背景にドル買い圧力がじわじわと高まっており、動きがあるとすればドル高方向か。
12月22日時点のシカゴIMM通貨先物の取組高も5月以来初めてドルの買い越しに転じており、市場のセンチメントにも転換が訪れたことを示している。中立スタンスながら、バイアスとしてはドル強気を維持したい。
<予測レンジ>
ドル/円
91円20銭-92円00銭
12/30 水
11:00 11月マネーサプライM3(前年比) +0.8% - -
18:00 11月マネーサプライM3(前年比) +0.3% +0.4% -
19:30 12月KOF先行指数 +1.62 +1.73 -
21:00 11月貿易収支 -67億ランド -33億ランド -
23:45 12月シカゴ購買部協会景気指数 56.1 55.1 -
12/31 木
休場(大晦日・銀行休業日)
15:00 11月マネーサプライM3(前年比) +2.67% +0.50% -
16:00 12月ネーションワイド住宅価格(前月比) +0.5% +0.3% -
16:00 12月ネーションワイド住宅価格(前年比) +2.7% +5.6% -
22:30 新規失業保険申請件数 45.2万件 46.0万件 -
22:30 失業保険継続受給者数