Dear FXers !ニコニコ

こんにちは、ビジネス英語研究会、投資英語研究班の班長、高瀬川波太郎です


改めて指摘するまでもなく、各国の物価上昇率、すなわちインフレ率というのは為替に多大なる影響を与える、極めて重要なファクターの一つです。
今日はそのあたりの言葉を押さえておきたいと思います。


<消費者物価指数>

CPI


→ Consumer Price Index

“consumer”は比較的見慣れた言葉だと思います。そう、消費者のことですね。

“index”は指数、すなわちある時点での数値を例えば“100”と決めて、その後の変化率を見てゆくときに使われる数のことです。基準値を100と決めた、その時点からさかのぼって見てゆくことももちろんあります。

金融関係では、指数で表わされる統計数字は非常に多いです。
為替に限らず、株、債券、商品、その他もろもろ、生の数値で見て行くよりも、指数で見た方が時系列で比較しやすいという利点があるからでしょう。


HICP

→ Harmonised Index of Consumer Prices

CPI と違って何やら長ったらしい表記になっていますが、これも立派な CPI です。
CPI がある一国、例えば日本だとかイギリスだとか、特定の一国の消費者物価指数であるのに対して、この HICP という指標は、複数国家、すなわちユーロを自国の通貨として採用している国々の CPI を加重平均して算出された数値をさします。

“harmonize”(ハーモナイズ)、つまり「調和する、和合する」という言葉がアタマについているのはそのせいですね。

長ったらしく訳すとすれば「ユーロを採用している各国の消費者物価を加重平均して調和させた指数」みたいな感じでしょうか。

簡単にいえば、ヨーロッパ版の CPI であり、ECB (欧州中央銀行)が発表している数値のことです。



<卸売物価指数>

消費者物価が出てきたので、次はやはり卸売物価の出番でしょう。

消費者物価が B to C (B2C、Business to Consumer)の価格なら、卸売物価は B to B (B2B、Business to Business)の価格といえましょう。


PPI

→ Producer Price Index

生産者物価指数。
卸売物価指数と同義の言葉です。主に欧米で使われています。


CGPI

→ Corporate Goods Price Index

企業物価指数。
卸売物価指数とほぼ同義語と捉えて良いでしょう。日本では PPI ではなく、この CGPI が事実上の卸売物価指数となります。

かつては WPI、すなわち Wholesale Price Index と呼ばれ、まさに文字通りの『卸売』物価指数だったのですが、21世紀に入った翌年、日銀はこの CGPI にシフトしたのでした。

ちなみに、PPI とCGPIとの間には、厳密にいうと微妙な違いがあるのですが、まあ大づかみで考える分には、『卸売物価指数』として横並びで比較しても支障はないと思います。



B2C では、CPIとHICP。
B2B なら、PPI とCGPI。

これらが英文を読み解く上でのキーワードとなります。



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こんにちは、ビジネス英語研究会、投資英語研究班の班長、高瀬川波太郎ですニコニコ


香港に出張していたため、このブログを書くのが久しぶりになってしまいました。

先週は欧州中央銀行の総裁、トリシェ(Trichet)氏の発言が色々と注目を集めました。当然ながら為替もそれに合わせて微妙な動きを見せました。

このトリシェ氏のコメント、非常に面白い内容なので、前回このブログで扱った数字の読み方については今週後半にでもおさらいするとして、今回はトリシェ発言を取り上げたいと思います。


理事会直後のトリシェ氏の発言や、質疑応答の内容は以下にとても詳しく載っています。
欧州中央銀行のサイトに載っているとてもボリュームのある英文ですが、かなり興味深い内容がてんこ盛りになっています。
精読する必要はありませんが、ヨーロッパで為替を動かしているキーマンが一体何をどのように考えているのかが、とても良くわかるという意味で、読む価値のある文章だと思います。


ここをクリック


目先を考える上で、最も重要なのは、やはり最初のほうに出て来る以下の一文でしょう。

“the Governing Council decided to keep the key ECB interest rates unchanged”

“Governing Council”つまり、“理事会”は政策金利を“unchanged”つまり“据え置く(変更しない)”とアナウンスしました。


ちなみに、ECB とは“欧州中央銀行”のことです。

正式名称は

European Central Bank

というのですが、通常は ECB と表記されています。

日銀(BOJ:Bank of Japan)、日本
イングランド銀行(BOE:Bank of England)、英国
連邦準備制度(the Fed:Federal Reserve System)、米国

などと同様の機能を有している組織です。
もちろん、ECB は一国のみを見ているのではなく、ユーロ圏の国をとりまとめて面倒見ているという点で、日本や米英の中央銀行とは若干異なりますが。


金利はとりあえず据え置く。

しかし……しかしです。

少しスクロールしてみると物価(インフレ)に関するコメントがあります。

“the Governing Council’s aim of maintaining inflation rates below, but close to, 2% over the medium term”

「理事会としては、中期的なインフレ率(のターゲット)を2%以下、しかし2%近くにすることを目標としている」とあります。感じとしては、“1.9%”とか、“1.8%”あたりでしょうか。

でも実際にはターゲットとの乖離が……?
その前後のパラグラフには“2.7%”など、2%を超える数字が並んでいます。


さらに下の方に行くとQ&Aセッションの議事録が出ています。

“You just indicated a rate increase next month”「あなたは来月の利上げを示唆したわけですが」という言葉で始まる質問、そしてそれに対する、インフレ懸念を示しつつも「ちょっと待ちなさい」的なトリシェ氏の回答……。

来月の利上げ見通しについて、かなり微妙なやり取りがあって、ちょっとした神経戦というか(笑)、トリシェ総裁が懸命に言葉を選びながら話している様が垣間見えて興味深いです。

物価、金利、そしてもちろん為替 ~ 密接に絡んでいるこれらのファクターを表している、英語としても重要な表現がたくさんあります。


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こんにちは、ビジネス英語研究会、投資英語研究班の班長、高瀬川波太郎ですニコニコ

突然ですが(笑)。

ここでちょっと簡単なアタマの体操です。

以下の数字を『十億円』とか『1億ドル』とか『2千万ユーロ』など、日本語の表記に直してみてください。


1)10 million euros

2)fifty nine billion US dollars

3)10 trillion yen

4)eight hundred billion dollars

5)$ 28.7 million

6)256 MEUR

7)USD 3.08 M

8)433 K yen


さて。
前回は英文を読むときのコツとして、キーワード、キーフレーズをピックアップして行くと良いという話をしました。
今回は数字の話です。

FXをやる以上、キーワード、キーフレーズと併せて、『数字』を読むことは極めて重要です。別の言い方をすれば、キーとなる単語とフレーズに、キーとなる『数字』が読めれば鬼に金棒ってことです。

私がこの世界に足を突っ込んだ1980年代後半は、ほぼバブルの絶頂期。
世の中の資産の価値が本来の価値の数倍、数十倍、数百倍のレベルにまで過大評価され、本来の価値はその光にかすんでしまい、まったく見えなくなっていました。

しかし、いざ90年代に入るやメッキがはがれ落ちて本来の価値が認識され出し、過大評価された見なし価値とのギャップがアワ(bubble、バブル)となって現出、そのアワはアワれにも破裂してしまったのでした。

ところで、80年代から90年代にかけては、金融業界に理工系の優秀な連中がなだれ込んだ時期でもあり、私のいたところにも超一流の大学で数学をやっていたなんて新人が入社して来たりして、圧倒的に文系な私などは大いにアワを食ったものです。
「コンピューターのメーカーにでも入って、研究でもやってりゃ良かったじゃん」とかいじめたり。

数量分析、クォンツなどといった言葉が日常的ひんぱんに使われるようになったのもちょうどその頃で、数字に弱い私は半ば本気で転職を考えたりしました。
しかし、アワがはじけると、金融工学、いわゆるファイナンシャル・エンジニアリング一辺倒的なアプローチだけではやはり危険だというような風潮も見え出したりして、文系の私は密かに自分が救われたような気分になったものです。

「あたしは数字には弱いけど、FXで儲けたい……」
とは、我がビジネス英語研究会、投資英語研究班メンバー、茅ヶ崎真奈の言葉ですが(苦笑)、まったく何ともムシの良いことを言っています。
でも、案外こういう人は多いのかもしれません。

ただ、そうは言っても、数字がしっかり読めればFX運用のパフォーマンス改善に寄与するところは大きく、茅ヶ崎君も含め、数字が嫌いな人にはぜひ頑張っていただきたいと思います。

幸いなことに、数字は世界語(universal language)なので、
日本語の『1』は英語でも『1』ですし、
『100』はもちろん『100』です。

まずはわかり易いところから行きましょうか。


1 thousand yen

これは1,000円、千円ですね。当たり前だ。
ちなみに、yen は JPY と表記されることもありますね。
金融以外だと、JYE という表記も見たことがあります。


10 thousand yen

これは 10,000円、1万円です。
もちろんten thousand yen とも書けます。


1 million euros

これは1,000,000 ユーロ、百万ユーロです。


1 billion dollars

1,000,000,000 ドル、十億ドル。


ここでちょっと引っかかるのは、1 million euros とか、1 billion dollars と言われても、すぐにはピンと来ない、イメージがわかないというところでしょうか。

実は私自身そうだったのですが、数字、特にゼロを並べてみて、カンマ『 , 』の位置を改めて確認すると、極めて規則的になっていることに気づきます。
よって、私の場合、million だとか billion だとかが出てきた場合には、『0』の数と、カンマの位置を頭の中でイメージするくせをつけて、何とか克服することができました。

以下、ゼロの数とカンマの位置を意識しながら睨んでみてください。


thousand (千)
→ 1,000

million (百万)
→ 1,000,000

billion (十億)
→ 1,000,000,000

trillion (一兆)
→ 1,000,000,000,000



なお、かなりくだけた表現ではありますが、ちょっとしたレポートや記事の中では、以下のような表記も散見されます。かなりの省略形ということで紹介しておきます。


<例>

◇百万ユーロの場合

1 mill. euros
1 m. euros
1 MEUR
EUR 1M
€ 1 m.、等。

(注)ファイナンスでは、ある種フォーマルな表記として MM が million として使われることもあります。慣用句としては M とか mill.、m. などが広く使用されているのが現状ですが、念のため。


◇十億(米)ドルの場合

1 bill. dollars
1 b. dollars
1 bn. dollars
1 bill. US dollars
1 BUSD
USD 1B
$ 1 billion、等。


◇“千” thousand”が K で表わされることは、技術系では良くあるようです。金融系ではあまりポピュラーではないようです。たまに見かけることもあるので、一応念のためということで。



さて、ここで冒頭に書いたクイズに戻ります。


以下の数字を『十億円』とか『1億ドル』とか『2千万ユーロ』など、日本語の表記に直してみてください。
ちなみに、先ほど申し上げたように、カンマの位置をイメージしながら考えるとわかり易いです。もし、まだイメージしにくいようであれば、最初のうちは数字をしっかり並べて書いて考えてもよろしいかと思います。


1)10 million euros

2)fifty nine billion US dollars

3)10 trillion yen

4)eight hundred billion dollars

5)$ 28.7 million

6)256 MEUR

7)USD 3.08 M

8)433 K yen


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