初心者の頃の悩みをお持ちの方も多いかと思います。
それは一つの原因に絵に描いたような完璧な手法を追い求めているからかもしれません。
例えば勝率を上げる為には確実な場面に来るのをひたすら待つとか
実際のトレードではそういうものなのです。
どんな場面でも取るなんていうスーパー・トレードは存在しないものです。
また常勝のプロトレーダー達に共通している事は
ルールの中で自分のトレード・パターンというものを必ず持っています。
そして優位性のある場面に来た時にそのパターンをただひたすら繰り返すだけのトレードなのです。
ちよっとそんな意識の切り替えを例で上げてみましょう。
少し極端な例ですが意味を分かってもらえればと思います。

ユーロ円の15分足ですが
底打ちからの反転で重要なレジスタンス・ライン(水色)を上抜けてきました。
そしていったんの横々レンジを形成。
その後にレンジを上え抜けて更に一段上げて来た場面です。
あくまでもスキャルピングでのトレード例ですが
反転上昇、レジスタンス上抜け、レンジ形成、更に一段上抜けと買いの条件が揃った場面です。
さてトレンドフォローの常套句、押し目を買うわけですが
予定通りレンジ上限とセンター20MAにまで押してきましたので
次の足への切り替わりタイミングなどで買いエントリーです。
ターゲットは一応直近の高値辺りですから25pips程度。
ストップ・ロスはレンジ下限割れで15pips程度。
結果はご覧の通りターゲットには届かずロスカットとなっております。
当然です。相場に100%はありませんからロスになるのもあります。
ここでの例は単純に両ストップを決めてのシステムトレードですから
長い目で見れば勝ちに持っていけるものだとしてもやはり
トレーダーは人間ですから悩むことになるのです。
およそ相場ではこういう場面が多々ありますから
トレードを物にするまでに至らず悩み続ける方が多いのだと思います。
さてチャートに戻ります。
実はエントリーから一度15pips程度は利が乗っているのです。
ここで建て玉の一部を利食うという操作です。
例えば100000万通貨の建て玉であれば3分の1の30000通貨をここで利食います。
そうすることで気持ちを楽に持っていき、この後の伸ばす操作が耐えられる訳です。
また残りロットを例えば買値にストップを置けば
このトレードは微小でも勝ちトレードにする事ができます。
微小な金額とはいえ勝ちトレードで終わるか負けトレードで終わるかは
やはりトレードを習得する上では心理的に大きな差ではないでしょうか。
常勝のトレーダーはこういう場面を上手く乗り切るちょっとした工夫を
自分のパターンとして持っている訳です。
ここで勘違いされたくないのはロットの一部を途中で利食うというのと
チャートの動きに翻弄されてチキン食いするのとは違うものです。
大事なのは建て玉の操作という「出口」の処理なのです。
常に僕が言っているトレードで勝つのは入り口ではない出口だというものです。
案外勝てない初心者とプロの違いはちょっとした単純なことなのですね。
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