👨🦰「素人に話すのも難しいんだけど」と、
腫瘍内科の先生は「素人」「素人」と、
私を2回、素人扱いした
そりゃ素人よ。ゲノム治療なんて
とはいえ、この腫瘍内科の先生、
時間をかけて丁寧に説明をしてくれた。
現在のパネル検査は2種類あり、
114の遺伝子変異を調べるNCCと呼ばれるもの。と、
342の遺伝子変異を調べるファウンデーションワンというもの。
通常私達が受けるパネル検査はNCCと呼ばれているほうのもので、乳癌患者が検査で新しく使えるお薬を発見できる確率は10パーセントだそう。
そして、先生は私の治療歴を細かく見て、
👨🦰「君はパネル検査の対象外ですね」と
即座におっしゃられた
👨🦰「君はユーエフティを1ヶ月しか使っていないでしょ。これは使い切ったと見なされないんだよ」
パネル検査は、すでに様々な治療をして他に方法がなくなった、という人に適用されるものだ。
そして、確かに私はまだ使えるお薬はある。けど、PD-1抗体の可能性を考え早めに動いた訳なのだが、なんと1ヶ月しか使わなかった昔のお薬に落とし穴があるとは思ってもみなかった
👨🦰「それに、まだAC療法も残っている」
あ〜、そうか。AC療法は主に初発の人に使われるが、投与量を減らして再発患者に使われることもある。(最近連絡を取ってない友人がそれをしていた)
結論として私はパネル検査を受けられない
ガクッ
でも逆に言えば、他院へセカオピに行って
43200円を無駄に払わずに済んだし、
ACによる治療がまだあることも判明した。
てことは、使えるお薬はあと4つ
あと2年くらいは生き延びられそうかな
2年あれば新しい薬も出るだろう
☝︎楽観的
そこで腫瘍内科の先生に質問した。
🧒「癌研で治験を進めているTDM-812の登場はまだですか?」
👨🦰「TDM ん?」
🧒「812です。癌研が去年出版した本に記載がありました」
医療者用のデータベースだろうか。先生はパソコンを叩く
👨🦰「これは、第一層の臨床試験が終わったところだから、まだまだだね」
🧒「臨床は二層三層ありますもんねぇ」
と、この辺りまで話したら様子が変わってきた。
👨🦰「仕事は何を」
🧒「今は休職中ですが、間もなく編集の仕事に復職を考えてます」
👨🦰「ふむ。先々のことも考えていかないとね」
とかなんとか言いながら、だんだん私を「素人」扱いするのをやめてきている
最初の「素人」扱いはどこぞへ
態度変えたな〜、先生
でも1時間近く相談にのってくれて、
本当にありがたかった サンキュー先生
時々セカンドオピニオンは必要かもしれない。
でも、やっぱり私は今の主治医に死ぬまでついていこう
決意を新たに、ゲノム治療のパネル検査を諦めたのでした
で、補足
下の本が癌研が去年出した本。
TDM-812は、転移がある進行した乳がんの塊に直接投与して、効かなくなった抗がん剤が再び効果を発揮するようになることが期待できるお薬だそうです。早く臨床試験終わってくれないかしらん