ブロ友さんとのやり取りで気がついた。

前回、「自分に残されたアディショナルタイムなんてもう知らない。とにかく突っ走りたい。」と書いたけど、

「アディショナルタイム」って分かりにくい表現だったなと。


アディショナルタイムはサッカー用語でいう「追加時間」。昔は「ロスタイム」って言ってた。

サッカーの試合は45分の前半後半の90分だけど、試合中のハプニングやらでプレーしてない時間があるので、その時間を90分に付けたすのね。


よく見られるシーン。

後半45分が終わる。本来ならここで試合終了。

でもアディショナルタイムが5分追加され、

あと5分プレー出来る。


そんなシチュエーションを、

自分の余命に例えたのです。


今でこそステージ4の患者も、働いたり、病気のこと忘れて過ごせたりできてるけど、その昔は、ステージ4の患者は「はい、さようなら」ってことが多かったと思う。


抗がん剤の発達、特に近年では分子標的薬の開発もあるおかげで、ステージ4でも、全身転移でも、まだ生きられる追加時間=アディショナルタイムが与えられている。

その長さはもちろん人によって違う。


私は再発・転移が発覚して2年と9か月。

最初は肺転移で胸水が溜まり、そのあと多発肝転移、多発骨転移。今や胸膜播種に腹水が加わり、その間にいろんな薬を使ってきた。

タモキシフェン、アリミデックス、リュープリン、フェソロデックス、エンドキサン、ユーエフティ、イブランス、アロマシン&アフィニトール、ハラヴェン、ジェムザール、そしてアバスチン&パクリタキセル。

こうやって命をつないできた。


今、こうして生きてる時間こそが、私の人生のアディショナルタイムなんだろう。


あと使えそうなお薬は3種類ぐらい。

そのうちの1つ・ベージニオは、イブランスが効かなかったので使えない可能性が高い。


人生のアディショナルタイムを少しでも長くする可能性を求めて、ゲノム治療のパネル検査も早めに考えておいたほうがいいだろう。


サッカーの試合では、このアディショナルタイムに、劇的な逆転ゴールが生まれたりする。

選手たちはアディショナルタイムの中、死にものぐるいでプレーする。

悔いのない試合にするために。

見守るサポーターのために。

試合終了のその時まで全力で走り続ける。


私もゴールを狙いたいんだ。

死にものぐるいで自分なりのゴールを決められたら、50数年間の人生だったとしても悔いはない。


鮮やかに足を振り抜いてゴールを決められたなら、さぞ気持ちがいいことだろう。

“こぼれ球”を押し込むラッキーなゴールでも

「よっしゃーーーー!!」と、

拳を高く突き上げるだろう。


でも、ゴールを決めたって試合中に全力疾走してなかったら、選手たちは必ず言う。

「もう12点取れたはずだ」と後悔の言葉を。


自分にとってのゴールが何なのか、まだ見えてないけど、後悔だけはしたくない。


アディショナルタイムをいかに充実させるか。

会いたい人に会う。見たいものを見る。

食べたいものを食べる。


🤭

体重絶賛増加中のいま、

食べたいものを食べるって、、、


To be continued …