「がん」と宣告された患者のこころは揺れに揺れる。

あたかも死☠️を宣告されたかのようなショックを受け😱混乱に陥る。


でも実際、癌は千差万別多種多様、人それぞれで、早期発見された多くの人は、その後長らくにわたって健やかに過ごせるものだ😄


ただ、治る人でも治療がシンドイ😵というのも癌という病の特徴だったりする。


この樋口興夫先生は、病理医として癌と向き合う中で、医療現場と患者の間の隙間に気づき、「がん哲学外来」を開設され、多くの患者の悩みに耳を傾けてこられた。

この先生の言葉で、混乱から抜け出し、前を向くことができた患者・家族がたくさんいることだろう。


そんな期待をして私もこの本を取り寄せた。

とてもわかりやすく対話の様子が記されている。

医療者の持つ情報が、我々患者を混乱や不安から救い出すことが、よく理解できる。


そう、まだ混乱した状態にある方には特におススメできる本だ📖


とはいえステージ4の私。

揚げ足をとるような、イチャモンつけるようで恐縮だが、思うところはあった。


本書で、内村鑑三氏の言葉「人生の目的は金銭を得るに非ず、品性を完成するにあり」を引用されて、のちに展開されていった著述がある。

✒️「がんの治療で身体に無理が効かなくなったときこそ、品性が試される。(中略)肉体的、精神的な苦難に遭うことで忍耐が生まれ、忍耐が生まれることで品性が出て、品性が出ることで本当の希望も生まれるものです。

耐えられないほどの苦しみは、そうそう与えられません。」


ご立派な、なんて素晴らしい精神性でしょう✨✨


でもさ、耐えられないほどの苦しみって、与えられてるよ😢

苦しくて耐えられなくて死んじゃいたいけど、自殺する勇気もない。。。

そんな人、多いんじゃないかな。


死ぬ事ができないから、しゃーない前向いて生きていくか。どうせ生きるなら明るく生きた方がいいよね。みたいな。


患者のリアルは、わりと投げやりなところからの開き直りにあるっていうか、そんな気がしてます。