病院に入院するとすぐに、車椅子に乗せられた。
両脚に体重をかけてはいけないとのことで、トイレも歯磨きも看護師さんを呼ぶ。
「こんな安全策取らなきゃならないの?」
まだ自分の身体に起こった事の重大さに自分は気づいてない。
乳がんの骨転移。命に別状は無いだろうと楽観的に考えていた。

だが、そのあと衝撃的な事実を告げられる。
整形外科を受診し、イケメン先生は骨シンチグラフィー※を見ながら淡々と言った。
「右大腿骨は中がスカスカ、右恥骨部分もガタガタ、左股関節は壊れてる」
「あと骨転移は右腕と肋骨、背骨にもみられる」

うへ!身体中、いろんなところが真っ黒になっている😳
こんなにも、骨転移が進んでいたなんて😱。
ショック過ぎて呆然とする。

「右腕も、右脚も、左股関節も、痛くなったら手術。左股関節が手術の場合は大きな手術になる。ここでは手術できないし(大学病院なのに😰)手術後も歩けなくなる。今は3ヶ月ごとに経過観察。退院しても松葉杖生活が続きます」

このまま、ずっと松葉杖生活。。。
これまでの日常は奪われる。。。
言葉もない。涙も出ない。
現実感もない。
衝撃に耐えられるよう、感情がブロックされてるかのようだ。
押し寄せる現実の重さに心が塞いだ。

泣き叫んだところで、誰もこの状況を変えてくれはしない。