外国為替の『決済リスク』を優先思考に!
ドルと円などの外国通貨の売買で
「スポット為替取引」があります!
受渡が2営業日後と短いので。。。
決済リスクや相手銀行の信用リスクを
皆があまり意識していなかったですね。
でも1991年にこんな事件がありました。
日本興業銀行(IBJ、現みずほ銀行)が
ドルと円のスポット為替取引を
BCCI銀行(Bank of Credit and
CommerceInternational:
ルクセンブルグ)と行いました。
主な内容としては、、、
日本興業銀行のドル買い/円売り
の売買の実行でした!
約定に基づき、日本興業銀行は
日本時間に円資金を東京にある
BCCI銀行の口座に振り込みました。
そうしたらヨーロッパ時間に
BCCI銀行が破綻する騒ぎに!!
日本興業銀行はドル資金を
アメリカ時間にNew Yorkの口座で
受け取るはずだったのに。。。
受け取れなくなってしまったのです。
これで日本興業銀行は50億円以上の
大幅な損失を計上することになります。
所謂、「ヘルシュタットリスク」
と表現されるものです!
株式の決済ルールも以前は
売買日から起算して4営業日目に
決済していましたが。。。
今は3営業日に短縮されました!
『売掛金の回収』も同様に然り、
やはりビジネスでは『決済リスク』も
決して忘れないようにしておきたいです!